川北英隆のブログ

海外での通信手段

今回のチリ、新しい通信手段を試した。GlocalMeというWi-Fi端末である。謳い文句によると、世界100国以上のSIMをクラウド管理し、通信できるという。ただし、香港の会社がクラウドの管理をしているようで、しょうもない通信をすると問題かもしれないが。
今回のチリへの旅行、アマゾンで検索したかぎり、日本で手に入るSIMカードがなかった。現地に入って調達するしかないのだろうが、それが簡単なのかどうか不明だし、一番可能性のあるサンチャゴの空港に着くのが早朝の予定なので難しいだろうし、かといって旅行は個人での手配だから万が一の場合に備えて通信手段を確保しておきたいし、というのでGlocalMe(一番新しいG3というタイプの製品。少しややこしいのだが、製品タイプのG3は通信速度を表す4Gや5Gとは無関係らしい)を入手することにした。
GlocalMeには最初に1ギガ、365日限定の通信枠が設定されている(付録で付いている)。これがあれば、GlocalMeが契約している世界100国以上での通信が可能である。それを使い切れば、GlocalMeのサイトから同様の利用枠を新た購入することもできる。ただし、この世界共通の通信枠は高い。
そこで、通常は利用する国限定の通信枠を購入することになる。チリの場合もそれが売られていた。今回は1ギガ、7日限定を購入した。1000円台で買える。僕の経験からすると、動画などの複雑なものを集中して見ないかぎり、1日100メガを使うことは多くない。とすれば、7日間で最大700メガ程度の利用、300メガが余る。しかも計画上、チリには7日間もいないし、空港やホテルではフリーWi-Fiの利用もできるだろう。
もう一点、今回の旅行ではアメリカを経由する。アメリカの空港内ではフリーWi-Fiを使うことになろうが、もしも使えないのなら、最初に1ギガ分付いてきた各国共通の通信枠を使えばいい。
旅行を終えて結果はどうだったのか。非常に便利だった。ホテルから一歩出るとフリーWi-Fiの圏外になる。その時に通信したい、検索したいと思えばGlocalMeを立ち上げるだけでよかった。通信枠だが、事前の計算以上に大きく残してしまった。GlocalMeの電源が持つのは15時間程度らしいので、むしろこの電源の制約の方が気になった。スマホとの接続もスムーズで、ストレスがなかった。難点はGlocalMeが重いことだろう。スマホの倍くらいの重さに感じる。
最後に、ロサンゼルスからの飛行機内でスマホを使おうとして(当然、空港での待機中)、Wi-Fi接続画面に入ると、GlocalMeの接続スポットがたくさん表示された。外人か日本人かは不明ながら、結構使われているのだなと感心した。

2019/08/01


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