ジュマ・ロッジへはマナウスから4時間かかる、日本の旅行会社からは電気がないと聞いていた。その前に泊ったウアカリ・ロッジは最寄りの町、テフェから1時間程度なので、ジュマは地の果てに近いのでは。不安と期待が入り混りつつ、マスウスを出発した。
期待というか予想のとおり、ジュマ・ロッジへの経路は複雑だった。最初にマナウスの港へ車で行き、アマゾン川を渡って対岸へ。そこから車で1時間ほど国道を走り、少し脇道に入って船着き場へ。船に乗り換え、アマゾン川の支流の支流を走り、1時間ほどでロッジに着いた。
それらの車も船もロッジのマークが入り、現地ガイドとロッジの客が一緒に乗る。マナウスではホテルに迎えに来てくれる。
乗ったのは全部で10人ほどだったと思う。我々のガイドは、前にも書いたように、日本からの移民である。ウアカリへは我々3人だけで行ったのに、ジュマは現地ガイド付きとは何のこと、いよいよ地の果て行きかと思わせた。
マナウスからロッジまで、グーグルの地図で示しておく。
地図で示した船着き場からロッジまでの上半分、川の水色がない。しかし雨季が終わって間のないアマゾン流域、水が縦横にあふれている。
下の写真が船着き場と、我々が乗ったボート(左側)である。写真では川の対岸に道路と家が見える。実は乾季になると、これらの道路がつながるのだそうである。水のある時期だけ、ボートで移動でき、それが近道なのだそうな。
実際、船着き場からボートに乗って進むと、水路の行く手を林が遮るように広がる。確かに乾季には通れない。やがて地図に川の印のある地点に出るが、その少し後、再度ショートカットした。ようやくロッジのある湖(地図では南北に長い水色の部分)に入ると、それまで慎重に進んでいたボートがスピードを出した。雨季の水路、水の下には障害物が多いのだろう。
着いたジュマ・ロッジ、日本で聞いていたのとは大違いで、電気が一日中使えた。シャワーもしっかりしている。ウアカリ・ロッジが研究者の経営する簡易ロッジなら、ジュマ・ロッジは半ば観光用だった。期待が外れ、内心ほっとした。
調べると、ジュマ・ロッジが面する湖のさらに南にAlto Juma Lodge、つまり「上流のジュマ・ロッジ」というのがある。電気も何にもないという吉幾三的なロッジは、多分このAlto Juma Lodgeのことではないかと想像している。
2019/09/06