川北英隆のブログ

カラコルムの上を飛ぶ

帰りの飛行機、ドバイから日本まで、ずっと昼間である。以前、誰かから、「ドバイからの帰りにヒマラヤの上を飛んだ。景色が素晴らしかった」と聞いた。そこで今回の帰り、いつもの通路側を止め、窓側の席をリスエストした。リクエストのとおりになった。
後はヒマラヤの上を飛ぶかどうかである。スマホを立ち上げ、機内モードにしてGPSを見ようとしたが、機内では位置を知ることができなかった。ちなみに、ブラジルの国内便ではGPSで位置を知ることができたのだが。
仕方ないので、映画を諦め(そもそも行きにたっぷり時間があったから、見るべきものはほぼ見尽くしていたし)、飛行情報モードで飛行機の位置を確かめることにした。
飛行機はアラビア海の上を飛び、イランとアフガニスタンを避けるようにして、パキスタンから北東に陸の上を飛び始めた。「期待できる」。実際、イスラマバードの西側を飛び、ヒマラヤの上を飛び、中国側(後で調べるとヤルカンド近く)に抜けた。
イスラマバード付近から窓の外に(進行方向、左側の窓だから、北側に)白い山が見え始めた。カラコルムである。誰かから聞いたのと一緒で、素晴らしい眺めだった。
帰ってから地図で調べると、カラコルムの上を飛んだのは確かだが、その主峰は南側の座席から見えたのではないか。それとも機体で見えなかったかもしれないと思えたが。
写真をアップしておく。見えた中で、山の高度が一番高いと思えた瞬間である。
20190909カラコルム.jpg

2019/09/09


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