川北英隆のブログ

東山通りの北四分の一を歩く

家で原稿を書こうとしたところ、大学の研究室に必要なものを置いてあることに気づき、それを取りに行きがてら京都を散歩した。ついでなので、普段歩いていない通りに入ってみた。
中学時代からそうなのだが、通学や通勤のバスが大嫌いである。だから、歩けるのなら歩くことにしている。大学時代、さすがに京都駅から大学まで歩くのが大変だった。実際のところ、通しで歩いたのは年に1回くらいだったか。
当時、京都駅から大学までの公共交通機関は市電だった。ということで、上は書き間違っている。正しくは、「通学や通勤のバスや市電が大嫌い」である。朝、寝起きで、バスや市電の予期せぬ大小の揺れで酔うからだろう。だから大学は、実家から通うのを数ヶ月で諦め、下宿にした。
とはいえ、週に1回程度は実家に帰っていたから(飯をちゃんと食べるためと、実家の近くで数学の家庭教師のバイトを頼まれていたため)、大学から京都駅間の市電もよく利用した。東山通りを七条まで下り、そこから京都駅に向かう市電である。
そのよく利用した市電、当然ながらあまり楽しくなかったから、以前はよく夢に出てきた。何やら分からないが、もがくような印象だった。その夢の一場面に登場するようなのが、今日歩いたルートである。ちゃんと書いておくと、大学から仁王門通りまで歩き、そこから西に折れた。
本当のところは二条通を西に折れるつもりだったのだが、久しぶりすぎて通りを見逃してしまった。
でも結果は良かった。仁王門通りを初めて歩いたからだろう。大きなお寺があり、頂妙寺とあった。入らなかったが(そういう趣味もあまりない)、外から見るかぎり立派な造りだった。ただし、仁王門通りは東西に抜けられてこの周辺として貴重だから、一方通行ながら車が多い。
仁王門から川端通りに出て、そこからはよく歩くルートで京都の家に戻った。

2019/10/10


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