川北英隆のブログ

東海道新幹線で災難に

東海道新幹線の車内放送をボロカスに書いた報復なのか、昨日はその新幹線でえらい目に遭った。東京からの帰り、90分も遅れて京都駅にたどり着いた。シンデレラではないが、駅の階段を下りている途中で夜中の0時、日付が変わった。靴は脱げなかったが。
昨日は東京の日帰りだった。日本証券アナリスト協会の年に1回の大会に出席するためだった。ちょうどいいというので、大会の後のパーティで知り合いとちょっとだけ会う約束もしていた。
大会に出るインセンティブ、ある時とない時がある。今回はとくにインセンティブがあったわけでない。ここ5年だろうか、証券アナリストジャーナルに掲載された前年度の論文の中から最優秀論文を選び、その表彰式にジャーナル編集者として出席しなければならないから。
通常はついでの用事を入れたりしているのだが、昨日はとくになかった。もっとも、パーティもあることだし、いろんな知り合いと出くわし、どこかで飲み直そうということにもなりかねないので、当初は翌日に帰ろうかと思っていた。
しかし、先週末だったか、台風19号の影響で土曜日の新幹線のダイヤが乱れるかもしれないと思った。そこでパーティを途中で切り上げ、その日のうちに帰ることにした。ところが、大会のあった昨日は3連休の前の金曜日、それも10月の観光シーズンだから、新幹線の予約が大変だった。ようやくのこと、20時少し過ぎの列車の窓側の席を予約して満足した。
僕の好みは窓側の席である。通路側だと物売りのワゴンにぶつかられるし、トイレに立つ女/男に睡眠を邪魔される。この選り好みが今回の不幸の始まりだったようだ。実は19時半頃のを予約したかったのだが、好みの席が空いてなかった。そこで、30分程度の差は大差でないと判断してしまった。
パーティの最後で茗荷谷TK大学のTH氏と会い、一緒に東京駅まで歩いて帰った。パーティでは餌をほとんど食べられなかったので、大丸の地下でオカズを買い、駅でビールを仕入れ、新幹線中で腹ごしらえすることにした。
TH氏とは東京駅の改札で別れたのだが、新幹線の改札がやけに混雑していた。嫌な予感がした。案の定、新幹線の出発が遅れていた。駅混雑のため、30分程度の遅れだった。
要するに「今日のうちに移動しよう」という乗客が、座席指定できないため、自由席に殺到しているらしい。しかもJR東海、当初はマニュアルに従い自由席利用者は自由席車両にと暗黙のうちに誘導していたらしく、それが混雑に拍車をかけたようだ。
僕がビールをゲットし(これは難しくなかった)、予約していた列車に並んだ頃、ようやくJR東海は「自由席のお客様、指定席車両のデッキや通路を利用できる扱いにしています」と放送を始めた。もちろん気の付く自由席利用者は指定席車両も利用しているのだが、それを正式に容認したわけだ。
今の新幹線の駅はホーム側にもドアがある。ホームが混雑するとそのドアのセンサーが働き、閉まらなくなるようで、それがまた遅れの原因の1つだったらしい。
僕の列車が出発したのはほぼ60分遅れだった。通路にもたくさんの立ち客がいたし、品川と横浜でも乗り込んで来た。その後、途中の通過駅でも遅れが加算された。こだま、ひかりの降車に時間がかかったのだろう。名古屋では乗降客が多いため、さらに遅れた。
結局、京都駅に着いたのは90分遅れ、真夜中となった。残念なことに、あと30分余計に遅れれば特急料金の払い戻しになったのだが。
問題は、駅から自宅までの帰りである。金曜日にかぎり、京都0時17分発という最終の地下鉄がある。しかし、それを待つのもバカバカしいので歩いて帰ることにした。「最終の地下鉄に乗ったとしても、家に着くのが5分程度早くなるだけだろうし、その程度急いでも仕方ない」と思った。雨も大して降っていなかった。
ということで、その日のうちに帰ろうと1週間程度前にスケジュール変更したのだが、結果は「当初の予定通り」翌日の帰宅となってしまった。

2019/10/12


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