川北英隆のブログ

春日山遊歩道を下る

芳山からの帰りはある意味で探索だった。ついでに石仏も見学した。小学校6年の時のハイキングで訪れたのかどうか不明なのが、春日山石窟仏だった。
芳山からの帰り、正午過ぎだったこともあり、かなりの数の(といっても普通の観光地に比べればきわめて少ない)観光客と出会った。歩く格好をしているのもいれば、そうでもないのも多い。山を歩くにしては態度も今一つである。「他人のことを言ってええんかいな」と疑われそうだが、こればかりはまずまずの自信がある。
奈良奥山ドライブウェイに出る。行きと同じ道をたどる。首切地蔵に向けて下る手前に石窟仏への表示があった。ついでなので見に行くことにした。ドライブウェイからだと、少し登って下る。
大きな岩窟があり、その奥に立派な石仏群があった。保存のため、岩窟全体に金属ネットが張られている。全体に傷んでいるのが惜しい。
正面の石仏の写真をアップしておく。この左右にも石仏が彫られている。一見の価値ありである。
ドライブウェイに戻り、さらに首切地蔵の辻に下った。どう帰ろうかと少し考えたものの、歩いたことのない春日山遊歩道をたどることにした。
この春日山遊歩道、なかなか良かった。原生林の中を通した道である。杉はもちろん、ヤマサクラだろうか、大木もある。その他、幹を見ただけでは判明しない広葉樹の大きな木も多い。春日山への山肌に下草が少ないと、気になった。鹿に食われているのか、それとも木々が鬱蒼と茂っているから下草が生えにくいのか。
この道、辻から一方的に、しかし緩やかに下っている(当然ながら、行きに使うと一方的な上りになる)。砂地の道なので歩きやすい。距離の長いのだけが難点だろう。
行きの柳生街道との分岐に戻り、後は近鉄奈良駅まで歩くだけだった。
20191021石窟仏.jpg

2019/10/21


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