先日の台風19号の大雨により、荒川の支流が決壊した。荒川本流でも氾濫危険水位に達した地点があったとか。東京都心の場合、大きな河川というと荒川と隅田川である。それらが都心部で氾濫することはあるのか。
こんなことを思ったのも、読売新聞に「台風19号の接近時、東京都東部の江東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)が、地域を貫く荒川流域で記録的豪雨が予想されたとして、最大約250万人の住民の近隣県などへの避難を検討していたことがわかった」とあったから。これ以下は会員でないので読めない。
しかも、隅田川と荒川はつながっている。というか、江戸時代から昭和初期まで、荒川の本流は隅田川だった。人工河川である今の荒川下流部(荒川放水路)が掘削され、流れが付け替えられた。現在も隅田川は足立区岩淵で荒川とつながってはいるものの、そこには岩淵水門があり、締め切ることができる。
もう少し上流部、朝霞でも新河岸川という支流が荒川に流れ込む地点があり、そこでも水門が設置されている。この水門は新河岸川が溢れた時に荒川に放流するものらしいが。
ということで、荒川が下流部で水嵩が増した場合でも、墨田川沿いへの影響が少なくなるように設計されている。
さらに現在では、朝霞には荒川第一調節池が作られている。そこに水をためることで下流部分の洪水を防ぐ役割がある。つまり、東京都心部分がより安全になるように設計されている。
以上、政府の回し者のような、都心の味方のような書き方になった。そこで少し中立的に書くと、荒川の調整池、もう少し上流部にも計画があるとのことだが、実現していない。「多摩川の堤防といい、何してるんや」というところだが。
それで、台風19号に戻ると、その4日後だったか東京に出てきた時、墨田川がどうなったのか、水嵩が増したのなら河川敷にゴミがいっぱい落ちているはずだと考え、少し時間を作って偵察した。
結果は、何もなかった。河川敷の歩道に乗り上げるまでは増水しなかったのだろう。
代わりに、鳥がくつろいでいた。写真を撮っておいた。その中からアオサギをアップしておく。
2019/10/24