誰もが感じていることだろうが、今年の冬は冬らしくない。異常な気象(たかだか100年程度での異常だろうが)、ここまで来たのかである。
京都を調べてみたところ、まだ最低気温が氷点下になった日がなく、1度台がぽつぽつとある程度にすぎない。最高気温、10度未満が少なく、6度以下がない。
これから寒さを「期待」できるのかなと思うのだが、今日の天気図を見ると日本の南に前線が発達していて、初春の気配である。「冬の北将軍、どうしたんや」、「ミサイルをぶっ放している時やないで、他にすることがあるやろ」というところだが、ホンマ物の冬の将軍、今年は出番なし、病気なのか。
これに関連して、旅行時の朗報を伝えておくと、今年の米原から関ケ原には雪がない。こめため、新幹線が順調に走っている。東京行き、これまで大寒の時期には雪に悩んだ。ネットで天気図を見ながら、「明日は少し早めに京都を出た方がええのやろか」と思案したが、今年は今のところ、何も考えずに東京行きを決められる。このまま関ケ原に雪がないまま終わったら、びっくり仰天だろう。
毎年大寒の頃、奈良の実家では、風呂で使った手拭いを土間に干せなかった。干した手拭いが、翌朝には「棒鱈」になっていることが何回もあった。要するに手ぬぐいの水分が凍ってしまうわけなのだが。
そういう冷え込む日がないと、「高野豆腐が作れるんかいな」、「三輪の素麺はどうなるんや」と心配してしまう。すべては機械作りに変わっていくのだろう。と、本来の美味さが消えてしまい、食文化が貧しくなるに違いない。
そう思いながら奈良の今年の気象データを見ると、22日、すなわち昨日の最低気温が氷点下を記録していた。今冬初めてである。
2020/01/23