川北英隆のブログ

姫路の増位山

今回は「姫路近郊の山」という設定で計画した。いくつか候補があったのだが、前日、ネットの地形図にアクセスして郊外まで見渡したところ、「増位山」を発見した。少し調べると力士の増位山に関係があることも知り、「まず、これに登ろう」と決めた。
京都9.14発の新快速に乗った。コロナちゃん問題があるのでラッシュ時を避けたことから、少し遅めの出発である。京都駅には何人か中国からの観光客がいたものの、僕が乗った車両には見当たらなかった。中国からの来日人数が激減していると感じた。ついでに、新快速なのにあっさりと座れた。
次の心配は姫路駅で乗り換えだった。僕は時刻表の検索に「駅探」を使っているのだが、それによると播但線へは3分の乗り換えだった。本当に乗り換えられるのか。
山陽本線の到着ホームの番線と、播但線の出発ホームの番線とがかなり離れている。しかも新快速は12両編成で、僕が乗ったのは後ろに近かった。ホームの連絡通路が近くにあるのかも問題である。
しかも、姫路駅近くになって車内放送が播但線の発車時刻を教えてくれたのだが、25分後くらいの列車だった。「ええっ、乗り換えようと思っている列車がないの」である。駅探が間違っているとは思えないのだが。
急ぎ、高架になったホームから、その真中付近にある階段を使って連絡通路へと下り、何故かしら(多分不正乗車防止用に)設置してある連絡用の改札でICカードをタッチし、播但線の階段を登ろうとした。と、駅探で見つけていた列車がじきに発車するとのアナウンスがあった。
「もう少し余裕をもって連絡しとけや」と頭の中でJR西に文句を言いながら、何とか予定の列車に飛び乗った。膝が悪い状態なら階段を駆け登れず、乗れなかっただろう。この膝の良くなった感覚が収穫か。
野里駅で降り、駅前の道を北に進む。増位山の南側、前衛の山が目の前にある。その稜線部には送電線が設置されている。
地形図によると、登山道はその前衛の山の、ほんの少し西側にある。駅前の道の突き当りを左に折れ、さらに100m位先を右に折れたところで登山道に入れる予定だったのだが、そこは墓になっていた。地形図の情報が古いようだ。
とはいえ、登山道はそのまま残っているはずだと墓に入って少し探したのだが、何もない。ようやく見つけたのは墓のすぐ北側の道だった。送電線の巡視路のようだ。それを少したどったのだが、山の麓を行くだけのようだった。どうしようかと少し迷いながらも、藪漕ぎ覚悟で地形図の道をめがけて登ればいいと決断した。
比較的歩きやすい雑木林だった。GPSで確認したところ、途中から地形図の道付近に出たのだが、かすかな踏み跡がある程度だった。地形図の道は廃道のようだ。前衛の山の尾根が明確になってきた地点で右手からの、しっかりとした踏み跡と合流した。そのすぐ上で、駅前から見えていた小ピークと送電塔に出た。右手から登ってくるしっかりした踏み跡は巡視路だろう。
小ピークを少し下ると、その先、道がしっかりしてくる。すぐに道標があり、左手から登山道が上がってきている。下りは偵察がてら、それを下ることにした。
道標から先はハイキングコースだった。送電塔をもう1つ過ぎ、小さなピークを越して少し下ると、増位山の尖り気味のピークが見える。登り返すと、すぐに山頂である。
展望はというと、姫路市内側が切り開かれているものの、霞んでいた。コンビニの握り飯を食べ、すぐに往路を戻り、送電塔の先からハイキングコースを下った。グーグルマップにある随願寺念仏堂の北西横に下りた。
登りにこの道を使うには、念仏堂の西を通る道に入ればいい。一番山側の道である。道標と案内図があるから登り口はすぐにわかると思う。
僕としては、「どうせ丘程度やし」と、事前にしっかり調べなかったため、少し藪漕ぎを強いられた次第である。
写真は男山からの増位山である。中央右、少し尖っているのが頂上である。その右手に、反射板と送電塔が2つ見える(右側の送電塔は白い基部だけしか確認できないかも。)
20200204増位山.jpg

2020/02/04


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