嵐山山頂からの展望の後、左手に下る。すぐにピークを巻いてきたハイキングコースに出会う。この付近から烏ヶ岳方面のピークが見える。
ハイキングコースは尾根の右手を巻くように付けられ、烏ヶ岳のピークも巻いてしまう。そこで、ピークの直下で左手の尾根に入るように登っていく。
この尾根への道はあまり良くない。岩場もある。ようやく尾根に入れば緩い登りになる。烏ヶ岳の頂上もその延長にあり、目立たない。そのまま通り過ぎてしまいそうだった。
緩く下り、再びハイキングコースに合流する。途中、山上ヶ峰の、丸くて杉で覆われたピークを見ることができる。
ハイキングコースと合流して以降は少し長い下りである。鞍部から登り返した尾根の途中の左手、林道(17号と書いてあったか)への分岐を分ける。その林道を下れば谷沿いに西芳寺に戻れる。エスケープルートである。
登るにつれ、左手に杉の植林が目立つようになる。そのうち、植林部にはネットが張られ、入れなくなる。右手側は雑木林で、その中に白や赤の花をいっぱい付けたアセビが目立った。
ハイキングコースは山上ヶ峰の東側に付けられている。ピークの南東側、一箇所ネットが低くなっていた。「ここからピークを目指すのかな」と、自信のないままにハイキングコースを外れ、杉の植林の中を上がっていった。踏み跡はないに等しいが、植林の手入れがされていて、藪漕ぎをしなくても登れた。
こういう時、登りは高みを目指せばいいだけ、比較的簡単なのだが、同じ道を下るのは難しい。このため、目印を付けながら登っていった。
山上ヶ峰から南東に伸びる尾根にたどり着けば、その後は簡単に頂上に着く。三角点はネットを跨いだ側だった。
「ひょっとして」と思ったように、頂上への踏み跡が別途あった。登りに付けた目印を使う必要もなく、踏み跡と、ルートに張り付けられたテープを頼りにハイキングコースへと下りた。踏み跡があるとはいえ、不明瞭な部分があるので注意が必要である。山上ヶ峰の北北東に尾根に相当するから、その尾根を外さないように歩けば、ハイキングコースに合流できる。
上の写真は烏ヶ岳の頂上、下は山上ヶ峰の頂上である。
2020/02/26