川北英隆のブログ

イワシの骨が刺さる

今は昔の1週間前、魚の骨が刺さった。イワシのフライである。グアテマラへの旅行計画の直前だった。最初、何かが喉の奥を通らない感じだった。骨かなと思ったものの、痛くはないし、自然に取れるだろうと判断した。
実は20年近く前、サラリーマンをやっていた頃だが、ニシンの骨が刺さった。少し痛かったのでどうするか迷った後、そのまま放置した。それと同じである。
さらに白状すると、子供時代に何回か魚の骨が刺さったため、病院に行った。待合室でえらく待たされた後、瞬間に骨が抜かれて終わった。大人になっても何回か刺さったが、幸いにも見える箇所だったので、自分で抜いたり、家内に手伝ってもらって抜いたりしていた。
何でそんなに骨が刺さるのかというと、魚は(タイのような骨の硬い魚でないかぎり)適当に骨も食べるのが流儀だからだろう。小さなイワシなら、頭と尻尾は残すことがあるものの、すべて食べるようにしている。骨を外すのが面倒だからでもある。
少し元に戻ってサラリーマン時代のニシンの骨だが、2日後だったと思うが、部下と一緒に昼飯を食べに行った帰り、ポロっと抜けるのを感じた。子供の頃、骨が刺さったというと、両親に「ご飯を丸呑みにしろ」と言われ、その通りにすると骨が喉の奥に落ちたものだが、それとは違う感覚が走った。
その時、「骨って、ほっておくと自然に抜けるんや」と実感したので、今回刺さったイワシの骨もそのままにしておいた。ところが、翌日の成田で少し違和感が生じた。その成田からとんぼ返りした翌日、時々だが痛みが出てきて、明らかに骨が刺さっているという感じになった。
仕方ないので、さらにその翌日の朝、近くの耳鼻咽喉科の診療所に行った。やはりあっとういう間に抜いてくれたし、待ち時間もほとんどなかった。抜けたのは普通の尖った骨ではなく、小さく平らな骨だった。刺さったというよりも、骨の角が喉に引っかかった状態のようだった。
その診療所の医者が言うには、骨は扁桃腺に刺さることが多く、今回もそうだったとか。しかも、少し化膿しているからというので、薬を出してくれた。結果は薬で治療しないといけないほど大袈裟ではなかったのだが、グアテマラに行っていたら刺さった骨がどうなっていたことかとも思う。
今回の旅行の中止、いろんな意味でラッキーだったのかもしれない。そうそう、メキシコのコロナ感染者数が増えていることだし。と、負け惜しみ気味に書いておきたい。

2020/03/20


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