川北英隆のブログ

SDGsが泣くドラッグストア

マスクが店頭からなくなっているとか。普通の家庭の日常にはマスクはないか、あっても最低限。コロナちゃん騒動で買いが殺到したのだろう。そんな他人の弱みに付け込んだ悪徳な輩がウジのごとく湧いている。
最初にドラッグストアである。マツモトキヨシとコクミンドラッグが悪徳な販売をしていたとか。他のドラッグストアにもあるかもしれない。
ドラッグストア、簡単に儲かる商売なようで、雨後の筍のようにはびこっている。京都の錦、「そんなん、お呼びでないやん」という場所にもドラッグストアが出店している。「淘汰されたらええのに」と思っていたら、一部の業者が馬脚を露わしたことになる。薬を売るという人道第一が要請される商売において、人の足元(今回は口元か)を見た商売のやり方では「失格やろ」と思う。
もう1つは転売サイトである。マスクが高値でアップされている。「よう知って=故意に」かどうかは不明なものの、トイレットペーパーやティッシュまで「不足する」と煽り、それらも転売サイトにアップされたとか。
思うに、転売サイトの運営者は、そのサイトが公的な役割を果たしていることに気づき、悪質な転売商品を排除しなければならない。場代を濡れ手で粟のごとく得ているのだから、その程度の場の整理整頓は当然だろう。
もちろん、商品を買い占め、もしくは出し惜しみ、高値で買わせようという輩は社会のクズである。加えて、そういう輩に儲けの場を与える輩も、社会のクズに手を貸しているという意味で、やはりクズである。
今回の場合、本来あるべき姿は、原価で売る、原価以下で売ることである。そうすれば、ドラッグストアであれば同業他社との差別化になる。
日本がこぞって煽っているSDGs、僕はそういうブームを好きになれない。本質を見ないで上辺だけではしゃいでいるからだが、そんなSDGsからしても、特定のドラッグストア、品薄品を転売しようという輩、それを許す転売サイトを許してはいけない。
SDGsの目標を確認すると、1つに「すべての人に健康と福祉を」とある。特定のドラッグストア、品薄品を転売しようという輩、それを許す転売サイトは、明らかにこのSDGsの原則に反している。そんな奴はみんなで注意深く観察し、即刻社会から排除しなければならない。
なんて思っていたら、今日の大学の会議でティシュの箱を5つばかり抱えた教員が入室してきた。世の中、紙不足も深刻になっているのだろうか。50年前の石油危機の当時、洗剤やトイレットペーパーを母親がしこたま買ってきたことを思い出した。時代は繰り返すのだが、残念ながら当時は転売サイトなんてなかった。

2020/03/02


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