川北英隆のブログ

喜撰山ダムから曽束大橋-2

倒木やたくさん落ちている木の枝を避けながら、時にはクモの巣に引っかかり、池ノ尾の峠から下りた。
ようやく眼下に瀬田川が見えてきたものの、そこからが大変だった。道に落ちた木の枝が多くなった。瀬田川の水辺近くまで下りると、その先、少しだけ流れに沿うように北に向かって歩くのだが、増水時に岸が削られるのか、踏み跡が細くなる。瀬田川の流れの奥に曽束大橋が見えて、いかにも遠そうだった。
ようやく地形図の実線路と交わる瀬田川の支流に出た。と、道が途切れていた。支流の対岸を見ると確かに大きな道が来ていて、流れまで鉄梯子が付けられて。
しかし支流には橋がなく、水量もそこそこある。鉄梯子を利用するには沢を渡らなければならない。飛び石も何もないので、靴を脱ぎ、裸足で渡った。久しぶりだった。社会人になりたての頃、友人のM君と南アルプスの農鳥岳へ登る時、沢を裸足で歩いた記憶がある。
まだ春、水は少し冷たかった。垂直に付けられた鉄梯子を裸足のまま上がったが、段が棒鋼を利用したもののようで、足の裏に食い込む。
登り切ると荒れた道の上だった。沢のすぐ上にレンガの筒があった。見に行かなかったが、後で調べると発電所用導水路の立坑を覆っているとか。沢沿いの道はこの筒の地点に下りてくるらしい。
靴を履き直し、広いながらも荒れた道を歩いた。曽束大橋の手前でもう1箇所支流を渡る。橋はあるのだが、半分流されていた。増水で壊れたのだろう。
ようやく曽束大橋に着いた。喜撰山登山口から池ノ尾まで25分、池ノ尾から支流の徒渉地点まで25分、その後は渡渉から大橋まで20分だった。
写真は今回のハイライト、道路への鉄梯子である。右手から広い道が来ている。
20200411道路への鉄梯子.jpg

2020/04/11


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