今回のコース、最後の問題は花立ノ峰への道だった。事前にちょこっと調べたところ、曽束大橋から登頂した記録が見つからなかった。ヘボい記録だけあり、迷ってばかりで参考にならない。まずは曽束大橋のすぐ西、破線路からの登りの偵察で始まる。
と意気込んでいたところ、意外にも広い道(車も通れる地道)が地形図のとおり南に向かって登っていた。送電塔の巡視路のようだ。
車用に道が大きく西に曲がっていく箇所には、ショートカット用の道もあり、かつその入口にはテープも貼ってある。2つの送電線がクロスしている部分を過ぎると、道は狭くなるが、明瞭であり、地形図通りに続いている。
242メートルの小ピークを巻き、広葉樹林の中、明瞭な尾根道になる。しばらく倒木が多い。やがて植林になると小ピークの西側を巻く。テープが多くなるが、道は明瞭である。
巻いたピークが低くなってきたと分かる地点で道は少し東側に振れ、尾根に登っていく。その後は尾根上の登りである。大きなシマヘビを1匹見かけた。まだ寒いからか、動かなかった。
広葉樹林の中を一踏ん張りすると車道に出る。車道の向かいに花立ノ峰への登山道が続いている。尾根に近く、植林横の道となり、少し不明瞭になるが迷うことはない。地形図から道の印が消える部分に相当する。
再び明瞭な道に出る。花立ノ峰の東側にある破線路であり、巡視路のようだ。
最後は花立ノ峰(394メートル)の真東から頂上に出る。残念ながらピーク部分に送電塔が立っている。展望はない。
花立ノ峰とはこの付近のピークの総称なのだろう。よく似た背丈のピークが並んでいる。一番高いのは399メートルのピークで、さらにもう少し歩けばいいのだが、そこまでやる気もなかった。
花立ノ峰から巡視路を南に下り、車道に出た。そのまま車道を下り、猿丸神社の横を通る。「奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」と詠んだ三十六歌仙の一人、猿丸大夫を祀っているとか。疫病除け(本当は瘤取り)の神様でもある。コロナにも効くだろうと、賽銭を奮発して拝んでおいた。
後は車道歩きである。車が多かった。禅定寺を過ぎ、旧道に入ったものの、それが良くなかったようで、宇治行きの始発のバス停「維中前」をパスした形になり、その少し宇治寄りの「ね田=贄田」でバスに乗った。1時間に1本の運行、バス停は贄田の西寄り、国道にあった。
曽束大橋から花立ノ峰まで60分、花立ノ峰から猿丸神社まで30分、さらにバス停まで50分かかった。
上の写真は花立ノ峰の頂上、下の写真は猿丸神社と「狛猿」である。
2020/04/11