川北英隆のブログ

アシナガバチのハッチ

みなしごハッチではないが(古いかな)、(5/6)朝、アシナガバチのハッチが家のベランダでうずくまっていた。子供の頃、よく見たアシナガバチよりも色が薄い。調べると、フタモンアシナガバチという種類のように思った。
動けるが飛べないようだった。アシナガバチ、まだ巣作りを始めたばかりだろう。女王バチなのか、成長したばかりの働きバチなのか。
子供の頃の夏休み、よくアシナガバチの巣を落とし、中の幼虫を食べた。おかげで年に1回はアシナガバチに刺されていた。
そんな天敵の関係にあったのだが、弱って飛べないハチを見捨てるわけにいかない。水分が不足しているのかと水をかけてやった。それでも飛べないから、細切れにした水分のある食べ物を少し与えた。食べていたようにも見えたが、それでも飛べない。
昼、朝よりも弱ったように思えた。そのアシナガバチを、花を植えた鉢の中に置いた。少し経ってから、どうなったのか見ようとしたが、ハチは消えていた。花の葉陰に消えたのか。
京都、午後に少し雨が降った。日没時に、雲の隙間から大きな西日が射した。ハチは天竺に行ったのかなと、ふと思う。生き物が消えると、今がコロナの頃だとつい思ってしまう。

2020/05/07


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