川北英隆のブログ

国語能力の低下を憂う

笑ってはいけないのだろうが、つい笑ってしまう記事というか写真があった。昨日の日経新聞の23面、「自粛警察」の記事である。別に読むべきものではない。肝心の部分だけ引用?しておく。
引用部分は、開いている店に対する脅しの張り紙である。「コドモアツメルナ オミセシメロ マスクノムダ」、つまり「子供集めるな お店閉めろ マスクの無駄」とある。
この記事、コロナに関する自粛を強要し、嫌がらせや脅しが目立つとの内容であり、実際の張り紙が写真となっていた。おせっかいというか、暇というか、そもそも認識が不足しているのではと思う。
どうせやるのなら、政府に文句を言えやと思う。政府の対応が後手にまわっている。せっかく稼いだ時間も有効に使えず、マスクなどの自衛用品、検査や病院などのインフラがまるっきり整備されていない。政府がやっていることは、国民に対する自粛要請だけであり、それ以上のものとは到底思えない(多少の毛くらいは生えてるかな)。最近はバカバカしくなって、ブログネタにもしなくなった。
そこに、政府の回し者よろしく「自粛警察」が登場すれば、国民として気分が悪くなり、吐き気さえ覚える。それに、本題に戻ると、脅し文句に国語能力の不足が如実である。
どこで笑ったのか。「お店閉めろ」である。脅すのに「お店」はない。正しくは、せいぜい「店閉めろ」だろう。普通はもっとキツイ言い方をするやろにと思う。
この程度の勉強しかしてこなかったから、政府のお先棒を担いでしまう。戦時中の(聞いた話でしかないが)大政翼賛会みたいなものだろう。河内に来て、脅し文句の一つでも叩き込んで、政治家に吠えろや、ワレー。
それで思い出したが、「県境を越えてはいけない」というのも変な自粛である。遠出をするなという比喩的なものだろうが、それをまともに受け止め、他県ナンバーの車を目の敵にするのも、学校で本当の勉強をしてこなかった証拠である。たとえば、県境に住んでたら仕方なしに県境を越えることもあるやろにと思う。

2020/05/19


トップへ戻る