川北英隆のブログ

外貨資産は先進国通貨建てで

僕は日本円不信論者だ。円を信頼している者にとっても、収入はほとんど円、老人だって年金は円で入ってくる。その円が価値をなくせばどうなるのか。そんな事態も想定して、ガチガチの愛国者であっても、自分の生活を守るべきである。
ということで、外貨での資産形成を推奨している。僕自身、いろいろと試し、損失も経験し、結局は米ドルだとの現実的な結論に達している。
ユーロも悪くはないが、以前にも書いたようにユーロ圏崩壊のリスクがある。英ポンドは、イギリス経済が弱すぎる。スイスフランはしっかりしているが、まだ投資したことがないし、経済規模が小さすぎるだろう。オーストラリア、ニュージーランド、カナダは資源国、食料国として分散投資の対象としているのだが、現状は経済に逆風が吹いている。
その他の国は政治リスクが高い。中国が然り、インド、南米、南ア、トルコなど、不安定過ぎる。いくら金利が高くても、為替が崩落すれば対処の方法がない。今日の新聞にもトルコリラ建ての債券の広告が載っていたが、この時期にそんな債券を販売する証券会社の経営なんて、まったく信用できない。
では、対象資産をどうするのか。先進国の国債の金利は軒並み微々たるものになってしまった。多少日本よりはましな程度か。ということで、現金よりは国債で持つと、ほんの少しばかり金利を稼げると納得する程度だろう。債券の場合、米ドル建ての債券ETFかなとも思うが、組み込まれている債券のデフォルト(元金と利金の不払い)リスクに注意を払わなければならない。
それよりは米株のETFの方がいいのかなと思っている。もっとも、経済がコロナで不安定であるため、今が買い時かどうかは自分で判断するしかない。買うにしても、徐々に買うかべきだと思っている。
大儲けを目指すのなら、コロナ後の世界の変化を見越し、その変化をリードしそうな企業の発掘と株式投資かもしれない。この場合、流行を追いかけないことも必要となり、なかなか難しいのだが。

2020/05/23


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