あまり書きたくない政府のコロナ対策。とはいえ、京都には10万円どころか、アベノマスクも来ない。「どうなってるんやろ」と、この国が心配になる。
わが家だが、日頃から緊急事態に向けた準備はある。
例えば水である。何本もの空のペットボトルに水を蓄えてある。
マスクにも期待してなかった。マスクは花粉症や風邪対策として備えがある。ということで、寸足らずのようなアベノマスクは不要に近く、「内閣府に送り返そうか」と友人と冗談で話していた。その程度ながら、肝心の物が届かないかぎり、冗談でさえ実行に移せない。アベノマスク、凡人の上手をいく冗談だったのかと恐れ入ってしまった。
10万円も、老人世帯で定職もない年金暮らしのわが家にとって、それを頼りにするわけではない。「来たらどうしよう」、「どうせ後々増税で取り返されるのやろ」、「せやったら高級ワインでも買ってグビグビ飲もうか」、「5000円のワインやったら20本も買えるやん」、「5000円、ホンマに高級なんかどうか知らんけど」、「いずれにしても消費が盛り上がるかな」なんて、狸の皮算用をしていたのだが、こっちも実現しない。「もらったつもり」になって、ワインをしこたま買わせようという、政府の高等戦術だったりして。
それはともかく、まわりの府県にマスクは届いているらしい。東京も届いたと聞いた。昨日、沖縄の友人から電話があり、積もる話をしていると、10万円はまだだが、マスクだけは届いたらしい。京都はどうなっているのか。知人に確認してみるべきか。とはいえ、わが家に届いていないものは届いていない。
10万円、届いたという話しを聞いたことがない。「届いた」と話した瞬間、「万歳や、ほな飲み会やろか」と提案され、体よくくすね取られるとでも用心されているのかな。でも、10万円をもっと実のあることに使おうと思っている家庭も多いはずである。そんな家庭の期待を、軽くながら裏切ってどうするのか。
10万円という声を聞いてから、もう2ヶ月近くが経とうとしている。検索すると、NHK調べで20%の家庭に届いたというが、東京新聞では関東の2.7%だとか。何が真実かはともかく、届いていない家庭が多いとだけ理解し、妙に安心した。
日本の政府も地方も、役人には口先から生まれたのが多いのか。口先で媚びを売り、命令することには長けているが、足腰が弱く、実行力が伴わない。前にも書いたが、秀才達の常である。
2020/06/10