6月に入り、Windows10がアップデートされた。最初のパソコンは更新されたな程度で終わったのだが、普段使わないノートパソコンの更新時に、マイクロソフト独特の押し付けに気づいた。
「それは何かと言うたなら」と書きたくなるほど、面倒なアップデートである。すでに経験者も多いだろうが、ネットを検索しても文句が見当たらない。
というので、具体的に書いておく。まず要点を書くと、マイクロソフトのブラウザ(インターネットの閲覧ソフト)、Edgeも自動的に更新され、それを使うように半ば強制されることである。
元々マイクロソフトは、極論すると、この押し付け商法で急成長したと思っている。インテルのCPUの高度化に歩調を合わせ、Windowsを多機能化して重くし、利用者をパソコン買い替えの羽目に陥れる商法だったと思っている。言い換えれば、両社は利益が飛躍的に伸びるよう、上手に循環を形成した。
しかも、具体的な事例は忘れてしまったが、いろんなアップデートの局面で作業を強制されることが多々あった。最近、それが消滅したと思っていたのだが、新しいEdge(Chromium版Edgeと称すらしい)で復活したようだ。ブラウザではグーグルのChromeに圧敗しているからだろう。
では、Windows10アップデートでどうなるのか。アップデート用のプログラムをインストールした後、パソコンを再起動すると、Edgeの宣伝的画面がほとんどパソコンいっぱいに表示される。「使う気はないし」と思い、そのEdgeの宣伝から脱出しようとしても、脱出するボタンがない。パソコン(デスクトップだったか?)によっては「?」のアイコンがあったように記憶しているのだが、何も表示されないパソコンもある(ノートパソコンのようだ)。
そこで「どうしたらええんや」と時間を取られる。仕方ないので「(Edgeを)始める」に入って、その後で「やっぱり止めや」と脱出できるのかもしれないが、マイクロソフトとなるべく付き合いたくない僕としては、すぐさま脱出できる手段を見つけたい。
手段があった。それはパソコンの電源を切ることである。Windowsの「スタート」ボタンは生きているので、それを使って一旦パソコンの電源を切り、もう一度立ち上げると、Edgeはさすがにゾンビではないらくし、再登場しなかった。
もっともEdgeの痕跡、つまりショートカットなどがデスクトップ画面に表示されている。それも消し(汚らしいわけでは無いが、目障りやし)、一件落着である。
その後で、Edgeの新しいバージョンを一度立ち上げてみた。Chromium版Edgeと称するくらいだからか、グーグルのChromeに極めて似ていた。とりあえず見つけた違いは、トップ画面の下にマイクロソフトの集めたニュースが表示されていることか。このEdge、パソコン搭載のメモリ利用では、最新技術が使われているとの情報もある。グーグルのChromeは、その最新技術を追いかけて導入するそうである。
このようにマイクロソフトが嫌いである。同様にアップルも嫌いである(理由を以前に書いたように思う)。そのせいで、マイクロソフトはともかく、アップル株を買い損ね、膨大な機会損失を被っている。マイクロソフト株について、株価の推移をみたことはあるが、クラウド事業がこんなに伸びるとは思わなかったので買わなかった。嫌いだから過小評価したのかもしれない。
もう少し冷静に企業を評価しなければならないのだが、嫌いなものは嫌いだから仕方ないか。他で取り戻せばいいことだし。
2020/06/19