川北英隆のブログ

三国岳へ

那須ヶ原山で小休止し、水をほぼ飲み切った。非常用に少し残っているだけなので、後は油日岳まで我慢である。頂上からすぐの分岐に戻り、那須ヶ原の急な南斜面を下った。正面右手に凸凹したピークが連なっている。油日岳方面である。嫌な予感がした。
その予感のとおり、下った後は、坂下峠から那須ヶ原山までの間以上の、厳しいアップダウンの連続だった。岩場も多くなり、固定ロープの設置された箇所もある。両手を使う必要も出てきた。持参したストックを折りたたみ、リュックの中に仕舞わないといけないと思える箇所もあった。
大きく尾根が北に曲がる地点では、那須ヶ原山がどっしりした姿を見せていた。植林された山頂がはっきりと見える。歩く尾根には、植林と自然林が混じっていた。遠くでツツドリがボボー、ボボーと、少しバカにしたように鳴いていた。
アップダウンを繰り返し、標高が700メートルに達しても登りが続くので、変だなと思った。実は、那須ヶ原と油日岳の間にある686メートルのピークを三国岳だと勘違いしていた。実際の三国岳の山頂は700メートルある。山頂からは南の尾根(左手)を下るコース(ゾロ峠、もしくはゾロゾロ峠)が分かれる。
三国岳は展望がほとんどない。名前の由来は、近江、伊賀、伊勢の国境だったことにある。厳しい山岳だから国境になったのかもしれない。今は、当日歩いた道を含めた鈴鹿山山脈が滋賀県と三重県の県境になっているにすぎないが。
上の写真は那須ヶ原山からの下りで見た三国岳方面である。油日岳は見えていないか、一番右端の、少し低めのピークである。
下の写真は三国山付近からの那須ヶ原山である。見た感じは、この付近の山で一番大きい。
20200605三国岳方面.jpg

20200605那須ヶ原山を.jpg

2020/06/05


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