川北英隆のブログ

多武峰の御破裂山

多武峰に公共交通機関で行くにはどうするのか。桜井駅(近鉄もしくはJR)で降り、駅南口から桜井市コミュニティバスの多武峯線を使う。この付近の名山、音羽山から熊ヶ岳を歩くのも同じバスである。当日、「あっ乗った」と気づいただけなのだが。
M氏と近鉄の八木駅で待ち合わせして、名張行き急行に乗り、桜井で降りた。バス停ではすでにバスが待っていた。時間の少し前から待っているのは、山に向かうバスにしては珍しい。朝一番(といっても、8.12発)だからか。乗客は少なかった。
終点(談山神社)の1つ手前、多武峰で降り、屋形橋から東大門を経て談山神社の正面まで歩いた。観光客の大部分は談山神社近くの駐車場から参拝するから、屋形橋と東大門はあまり歩かれておらず、寂れた雰囲気だった。屋形橋の横に大きなマタタビの木があり、白い花が咲いていた。
コロナの影響で、受付は境内の西側、社務所側だけだった。そこも工事をしていて、受付に人がいなかった。神社関係者に、「後で受け付けてください」と言われた。
まずは御破裂山の登ることにした。談山神社でいちばん有名な十三重塔の横、権殿の左側に登り口がある。大きな杉があり、神社の風格を表している。
杉林の中を10分弱登ると、左に談山(かたらいやま、566メートル)への分岐がある。すぐに談山に着く。中大兄皇子と藤原鎌足が大化改新を相談した場所だとか。神社の名前の由来でもある。談山の周りは自然林のままである。
分岐に戻り、さらに登ると、次の分岐を過ぎて正面に石段が見えてくる。談山から10分ほどである。石段は藤原鎌足の墓へのもの。御破裂山の最高点(618メートル)は墓の一番上だが、立入禁止である。周囲は談山と同様、自然林のままである。
墓の周りに道があり、その北西側の樹林が少し切り開かれていて展望がある。当日は霞んでいて何も見えなかったが。
藤原鎌足の墓のある最高点から下り、手前の分岐まで戻り、西側に進む。歩いてすぐ、右手にテープが張ってある。GPSでの確認も簡単である。少し林の中に分け入ると三角点があった。607.4メートル、4等三角点である。墓の山頂よりは10m程度低いのだが、「絶対の最高点」というほどのマニアではないので、満足する。
その後、植林の中を南に下り、人家に出た。地形図に西口と書いてある地点の少し東である。安心してしまい、位置確認を怠って多少道を誤ったが、下りた地点から東に下り、談山神社の境内に戻った。
写真は藤原鎌足の墓のある最高点である。
20200611御破裂山.jpg

2020/06/11


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