郡山の実家は初夏から盛夏に移ろうとしている。そんな中、前から発見し、楽しみにしている物がある。何なのかと言えば、ボケの実である。
ボケの実はあまり実らないと、本で読んだことがある。ボケの実の話し、「みのひとつだに なきぞかなしき」のヤマブキに黒い実がなるのと同様、あまり信じられないのだが、ボケの場合、確かに種類によってはまったく実らないものもある。
たとえば鴨川、何本か植えてある。ある場所のは毎年数個実っているが、花がたくさん咲く割には実の数が少ない。他の場所のは実っているのを見たことがない。
実家のボケに戻ると、以前から時々実っていた。ただし、その数は1つとか2つである。それも毎年ではなかったように記憶している。
だからボケの実はそのままにしてあった。忘れていたというのが正確だろう。そんなに頻繁に実家に行くわれでもないので、気づいた時には地面に落ちていることも多い。
それが今年、10個以上の実が付いていて、大きくなってきた。今では野生のリンゴくらいの大きさだろうか。写真をアップしておく。
ボケの実、「あまり実らない」と読んだついでに、それをアルコールに漬けると美味、最高とも読んだ。
楽しみとは、そのとおり、今年は秋に収穫し、アルコールに漬けることである。どの程度の量の実を、どの程度のアルコールに漬ければいいのか不明ながら、カリンを漬けた経験が昨年にできた。その時の分量を思い出しながらボケ酒を楽しみたいと思っている。
ということで、少なくとも秋まではコロナに遭遇せず、絶対生き延びると誓っている。
2020/06/20