川北英隆のブログ

梅雨の晴れ間を狙い朝熊ヶ岳

朝熊ヶ岳(あさまがだけ)へ遠征してきた。朝熊ヶ岳を知らないのは、伊勢神宮を知らないのと同じだと言える。伊勢音頭に「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊をかけねば片参り」とあるらしいから、あながち誇張ではない。
今回、京都から近鉄を使って五十鈴川(内宮の最寄り駅)を経て、隣駅である朝熊(あさま)で下車した。そこから朝熊岳道(参道)を登り、朝熊ヶ岳(555メートル)を経由して伊勢音頭にある朝熊、つまり金剛證寺に参った。その後、引き返して本来の狙いである朝熊ヶ岳の一等三角点(478メートル)を訪ね、往路を近鉄の朝熊に戻った。
それだけでは京都からでも時間が余る。そこで鳥羽に寄り、過去2回見落としていた駅そばの山、日和山(69メートル)に寄り、鳥羽駅で自分用の土産を買って帰った。朝早く出れば鳥羽まで十分日帰り可能である。
かつて(1966年)、父親の運転で朝熊ヶ岳の頂上付近を歩いたことがある。555メートルの頂上に立ったのかどうかは覚えていない。しかし、今日見た頂上からの伊勢湾の景色は、「ひょっとして同じでは」と思えた。ただし、金剛證寺には行かなかったと思うし、ましてや478メートルの一等三角点なんて行くわけがない。
そうそう、今回は行くかどうか少し迷った。というのも、三重県の中部から北部の天気は、予報では曇り、朝方には雨が残るかもとのことだった。「信仰の道道だし、多少の降りなら問題ない」と決行した。登り始めは小雨だった。梅雨の晴れ間とはいかなかったが、かんかん照りよりは良かったかもしれない。
写真は金剛證寺の裏山、平安末期の経典(正確には中心は経筒)が出土したという経塚群である。金剛證寺の最大の見どころと言えば罰が当たるものの、一番迫力があった。もちろん寺も一見の価値があると、急ぎ言い添えておく。
20200622金剛證寺経塚群.jpg

2020/06/22


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