晴れた日の山歩きもいいが、梅雨時もなかなかいい。雨の季節は生き物の活動時期である。今回の朝熊ヶ岳もそうである。岳道で数種類の生き物を見た。紹介しておきたい。
まず、山にしては珍しく大きなカエルが何箇所かで飛び跳ねていた。跳ねられる度に一瞬目がそちらに向く。モリアオガエルではない。写真を撮れたので家で調べると、ヤマアカガエルらしかった。岳道の横に小さな流れがあるから、そこで生きているのか。
次にサワガニである。2匹見かけた。居酒屋で出てくる小ぶりなものではないが、かといって淡水の毛ガニにように大きくもない。40年以上前(1977年)、ついでがあったので梅雨時に石鎚山に登ったが、下山時に大量のサワガニを見かけたのを思い出す。子供の頃、家にサワガニが入ってきたこともある。それも複数回だったと思い出す。
もう1つ、これは時々見かけるセンチコガネである。調べると、オオセンチコガネのようだ。名前に反して光沢のある美しい羽を持っている。京都近辺の山ではもう少し小さなセンチコガネがたくさんいる。
麓ではホトトギスがしきりと鳴いていた。カッコーの仲間では一番繁殖力が強いのだろうか。また、今回は聞かなかったが、初夏の沢にはカジカガエルが鳴く。何かと山に入る口実があるものだ。
2020/06/25