川北英隆のブログ

コロナ地雷はどこにある

日本人は極端である。アホらしくなって最近このブログで書かなくなったコロナ問題への対応が酷い。感染者が東京から首都圏へ、そして首都圏外の主要都市へとじんわり広がっている。一方、5月前後に静まり返っていた町の風景が一変、楽観ムードが強い。
コロナへの政府の対策といえば「自粛」の連呼でしかなかった。あえて付け加えれば、アベノマスクと10万円か。現在でも感染すれば隔離され、下手すれば入院もできず、酷いことになる状況に大きな変化はない。
それなのに政府はもちろん、東京都も「経済優先」モードに入り、「感染者数が多いのは検査数が増えたから」、「(キャバクラ、ホストクラブなど)疑わしいところ中心に検査を実施しているから」と言い訳している。だとすれば、関西圏をはじめ首都圏との人の行き来の多い地域で感染者数が増加していることを、どのように説明するのだろうか。ひょっとして、感染者がウジのように湧いたとなるのか。
埼玉の新興住宅街に住んでいる友人が言うには、「近所の買い物できる場所は大手スーパーのモールしかなく、この土日には人が群がっていた」、「蒸し暑い季節だから、ジジやババが涼みがてらモールなかで過ごしている」と。断っておくと、友人もジジである。
埼玉、東京に通勤する者が多い。だから埼玉での感染者数が目立って増加している。学校も始まっている。東京から埼玉の家庭へ、家庭から学校へ、学校から家庭へ、家庭からモールへと感染が広がり、この4月頃のようにジジやババが駆逐されるのだろうか。
「いやはや」である。どこにコロナの時限爆弾が潜んでいるものやら、予想もつかない。政府として、「夜の街」なんて理解不能な表現を取っ払い、最低限市町村単位で、どこに住んでいる者が、もしくはどこで感染したのか、ある程度特定できるようにしてもらいたいものだ。そうすれば、地雷がどこにあるのか、多少注意が行き届くし、その地域の住民に切迫感を与え、感染予防対策が徹底される。
風評被害が心配という意見もあるだろう。しかし、そんな心配をしている場合だろうか。しかも、遅かれ早かれ主要な市では感染者が出てくると予想されるわけだし。

2020/07/13


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