川北英隆のブログ

羽束山の下りに難渋

三田駅の北口にタクシー乗り場がある。香下寺を告げるとすぐに了解してもらえた。寺はメインの車道から北に500メートルほど上がった地点にある。そこでタクシーを降り、お寺には失礼ながら、すぐに右手(東)の登山道に入った。
羽束山の道標と、前のブログに登場した石碑があり、神社(八王子神社)がある。最初は植林の中の道だが、やがて雑木林の中の石段の道となる。参道としてよく歩かれたのだろう。
峠に出る。六丁峠と呼ばれている。参道には丁目石があり、登るにつれて丁数が減っていく。峠はその六丁に相当し、お地蔵さんもある。峠から右に登ると甚五郎山と呼ばれる小ピークである。
峠から羽束山まで、地形図には道が2つある。直登ルートと、巻きながら山頂にたどり着くルートである。参道は後者である。地図を確かめもせず、参道を歩いたが、山頂で確認したところ、直登ルートもそれなりに踏まれているように思えた。
参道は雰囲気のある道だった。大きなモミの木もあり信仰の山にふさわしい。
山頂は南北に長い。南側に神社、北側に寺がある。鐘楼もある。
一番高いのは寺のすぐ南側。それに登ると、「羽束山」との小さなプレートがあった。
下りは寺の建物のすぐ左手側(西)から木器を目指した。地形図に記載された、山頂から北へとジクザグを描きながら伸びる道である。
と、いきなり篠の防衛網に遭遇した。踏み跡はあるのだが、非常にか細い。篠をくぐり抜け、最初は細い急な尾根伝いに下ったのだが、地形図の道から外れていく。羽束山の隣の、500.4メートルの三角点のあるピーク(宰相山と呼ばれている)との峠に向かっているようだ。
仕方ないので急な斜面を東へ、トラバース気味に適当に下った。途中、小さな岩のギャップが点在している。一度はヘビ(マムシ)がトグロを巻いていたので、それをストックですくうようにし、どかした。今から考えると写真を撮るべきだったのだが、その時は余裕がなかった。
何とか地形図の道に戻ったものの、踏み跡は依然として「ない」に等しい。斜面が緩くなり、地形図の道は左側(西)に大きく振れて沢に向かって下っていくように描かれているのだが、踏み跡が薄いのなら、地形図に従っても仕方ない。そう思い、沢沿いの小さな尾根を直進した。右手(東)から実線路が沢へと下りてきているので、それを目指したわけだ。
すぐに沢に出て、道が明瞭になった。と、赤いテープも目立つようになり、「木器(こうづき)」を示す道標も出てきた。やがて林道に出て難関を突破した。泪岩と呼ばれる表示があった。
林道を下ると、沢の中にある分岐の上を通る。そこには道標があり、下りてきた道は「野外センター」方面、もう一方は「羽束山」を示していた。
「どう登るのだろう、下ってきた道では難しい」と思った。後で調べると、羽束山のお寺の敷地の左手(西)から下りる踏み跡があり、それをたどって宰相山との峠に出て、そこから谷へ下り、途中から地形図の道に合流し、道標のある分岐に至るようだ。(最初から見ておけばよかった)その記録を読むと、今回下りた道よりははるかにしっかりしているようだ。
コースタイム:登り口から峠まで15分、峠から山頂まで10分、山頂から林道まで60分だった。下りの難渋度合いがわかる。
上の写真は「木器」の道標である。下の写真は木器城山からの羽束山である。北から見ると、低いながらも鋭角的なピークである。高度差300メートル弱ある。
20200718木器道標.jpg

20200718木器城山からの羽束山.jpg

2020/07/18


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