川北英隆のブログ

木器の城山に登る

羽束山から下り、木器の北側の林道に出た。地形図にある羽束山からの下山道とも合流し、谷(羽束川の支流)全体が見通せるようになると、眼下に木器(こうづき)の一部が見えた。その中にこんもりとした丘がある。それが城山である。と、もう一箇所、難関があった。
獣避けのゲートである。林道は比較的大きいので、ゲートも大きかった。自動車が通れるようにしてあり、その扉には大きなカンヌキがある。それをずらし、その上に掛かっている小さな留め具を外さないといけないのだが、留め具が固くて外れない。
仕方ないので、ゲート横の鉄網をよじ登り、越えた。高校の修学旅行の時、夕食後だったか、熊本城の門の横(そう記憶しているが)、何人かで石垣をよじ登って城内に入ったことを思い出した。
ゲートを越えてから振り返ると、カンヌキの掛かった扉は車用で、その横に人用の小さな扉があった。小さな留め具が2つ掛かっている。それが固いかどうかは調べていない。
林道を下り、木器の村に入った。木器の城山は羽束川の右岸(西側)にある。この付近、新興住宅街ようだった。車を使えば三田まで遠くなく、またバスもあるからだろう。木器の元の村は川の反対側のようだった。そちらに平地が広がり、農村風の建物が小高い丘の上に点在していた。
今回は城山に登り、砦跡がどうなっているのか調べたかった。
城山、地形図を見れば明らかなように、東側が急峻で60メートル近く切り立っている。川の流れで削られたのだろう。まず、その東側の道を歩き、登り口を探したが、何もなかった。北側に回り込むため人家と畑の間を歩いたが、登り口らしいものがない。
北側で大きな車道に出る。坂を登ると三叉路になり、その向かい木器郵便局がある。近くに木器バス停もある。1時間に1本、三田駅行きのバスがあることを確認した。
バス停の南側に小さな池があり、その池を回って道が城山に続いているように思えた。池の東側から南側に回り込むと、山に入る道がある。入口にお地蔵さんが5体並んでいる。その横を上がると小さな墓地に出る。道は、この墓地へのものであるが、踏み跡がさらに山側に続いている。これが城山への踏み跡である。結論から言うと、城山への道はこれ以外にないのではないか。
山に入り、ほぼ地形図のとおりに稜線をたどる。かすかながら踏み跡もある。最初は緩やかに北東に進み、その後で南東に折れる。南東の尾根、最初は倒木が多く、稜線部分の踏み跡が消えているようだが、適当に歩く。傾斜が急になると、倒木も少なくなり、再び踏み跡が出てくる。城山(245メートル)の山頂はすぐである。
山頂は雑木林となっている。三角点が山頂の印なのだが、よく探すと「城山」のプレートが1枚ある。展望はないが、木の間から羽束山の山頂(前のブログの写真)が覗いている。
下りは往路を戻る。登り口付近、尾根が向きを変える地点に、城山の南西側の住宅へと下る踏み跡らしきものがあったが、それが住宅まで続いていたとしても、登り口を見つけるのは至難だろう。
コースタイムは、登りは道を探しつつ15分、下り5分だった。
上の写真は林道からの木器城山(中央の丘、右)、下の写真はその三角点である。
20200719木器城山を遠望.jpg

20200719木器城山の三角点.jpg

2020/07/19


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