川北英隆のブログ

マイクロソフトの強引さ

ますますマイクロソフトが嫌いになりそうな事件が発生した。ソフトのインストールを進めているのだが、その時にマイクロソフトが強引に割り込んできた。そのため、インストールにエラーが生じた。
そもそも何をしているのかというと、パソコンを新しくしようとしている。今のメインのパソコンを使い始めたのは2012年11月である。もうすぐ8年になる。このパソコンのメーカーはHP(ヒューレット・パッカード)であり、選択肢が広かった。
当時、最速のCPUを選択し、グラフィックボードもそれなりものにした。しかし、2017年3月、グラフィックボードが壊れ、大修理となった。当時、HPに見放され(以前使っていたDELLもそうだし、HPもそうだが、修理に関しては冷たい)、町の業者に依頼したところ、「ダメかもしれない」と言いながらも、「同じグラフィックボードではないが、何とか代わりになりそうなのを見つけた」と、工夫して動かしてくれた。
しかしその後、美人だったパソコンの容姿が徐々に崩れ、最近では外部インターフェイスが利かなくなっていた。例えばブルートゥースが切れた。人間で言えば(人間で言うな、かな)、認知症だろう。そこで、新しいパソコンを迎えようと思ったわけだ。「ひぇー、糟糠の相棒を捨てるのか」と罵られるかもしれないが。
今回はそんなにハイスペックのものにしなかった。僕のこれまでの使い方なら、現在はまあまあのスペックで十分である。それでも、これまでのものと比べて目に見えて速い。「よし、これでいこう」である。
そこで、普段使っているソフトを新しいパソコンにもインストールすることになる。そのプロセスでマイクロソフトのEdgeの攻撃(6/19参照)も受けたが、そんなものいくら来てもへっちゃら。順調に進んでいたと思ったところ、追加でいくつかの障害があった。
1つは学生の論文などを修正するとき使っているAdobeのAcrobatである。現在はインストール版がなくなり、年単位での契約のクラウド版に代わっている。長年使うには、そのクラウド版は高い。
少し考えればわかることだが、今にも死にそうだったAdobeの業績がクラウド版の導入で回復し、株価も大きく上昇している。つまり、クラウド版は会社に優しく、顧客にきついわけだ。もちろんグラフィックなどで最新の技術を求めるなら別だろうが、僕の場合はそこそこのもので十分だから、クラウド版は不要、永久に使えるインストール版が欲しい。
調べてもらったところ、これが大学にあった。大学がAdobeとインストール版の契約をしているとのこと。とはいえ、その直後に気づいたのだが、新しいインストール版も不要に近かった。以前にインストール版として買っていたAdobeの画像処理ソフト一式(CS6)に、少し古いバージョンだがAcrobatも付いていたからである。
ちなみに、このAdobeのCS6も画像処理ソフトとしては最後のインストール版である。何でかしら最後になる予感がして、パソコンを買い替えた時用に、数年前に購入してあった。残念ながら、CS6を買うのなら、Adobe株を買った方がはるかに賢かったのだが。
長くなったが、最後にデジタルカメラのソフトをインストールしようとして、そこで次の問題が生じた。今のデジカメ、当然ながら、Adobe紛いの画像ソフトが付属している。それをメーカーのサイトからダウンロードし、インストールしている時のことだった。
多分、単純な画像だけではなく、動画も処理できるソフトだったと思うのだが、そのインストールを開始すると、少し後でマイクロソフトが割り込んできて、「Silverlightをインストールするか」と聞く。それを無視して画像ソフトをインストールしたのだが、インストールが終わると「エラーが生じたかもしれない」との表示が出る。同じことを数回繰り返した後、最終的に諦めてSilverlightをインストールしたところ、正常に終わった。
後から考えると、カメラのその画像ソフトはSilverlightを組み込まないと動かないのかもしれない。そうならそうと伝えてくれないと、ウイルスソフトの攻撃を受けたと思いかねない。Silverlightがマイクロソフトのものだと知っていたので、僕としては「うる星やつ」と思っただけ、ラムちゃんでなかったのは残念だっちゃか。
いずれにしても新しいパソコンにソフトをインストールするのは相も変わらず手間である。パソコンによっては「一括引っ越しソフト」が付いているらしいが、友人に言わせるとそれを使っても上手くいかず、かえって手間がかかるとか。じっくりと、気づいたときに必要なソフトをインストールするしかないのだろう。

2020/07/24


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