雨壺山、山頂で軽く行動食を口に入れように思っていたのに、やぶ蚊に追い払われたものだから、そのまま南草津駅まで戻ってしまった。次の天神山、最寄り駅は南草津駅から1つ戻った河瀬駅である。普通電車を待ちながら行動食を口に入れた。
河瀬という地名、前の会社の社長は、著名な弘世現氏の次が川瀬源太郎氏である。滋賀県出身だから、この下車駅の河瀬と関係があるのかなと、ほんの少し思いながら歩き始めた。
荒神山へは西口に出て、駅のすぐ北の大きな車道を左折する。この山、登り方はいろいろあるらしい。今回は本来の登り道、荒神山神社遥拝殿からにした。
そもそも荒神山神社は山頂にある。というのも、山頂には元々比叡山と同じ天台宗の寺院があったのだが、明治の廃仏毀釈により、寺院が神社に変身したとのこと。だから?山頂部分が本来の仏様、神様の座である。
遥拝殿からは立派な参道が付けられている。石が敷かれ、急な部分は階段になっている。もっとも痛んだ部分も多い。
深い林の中の参道を上がると、その日暮らしではなくてヒグラシがやかましいほどに鳴いている。後で書くように、下りは別の道にしたのだが、そちらではヒグラシはまったく鳴いていなかった。参道は梅雨らしく水気が多く、所々水が流れていた。それだけに、ヒグラシは似合っていた。
参道はいったん車道に出るが、そのまま突っ切り、参道の登りを続ける。立派な社殿が見えれば山頂である。三角点はない。社殿後ろに広場とNHKのアンテナがあり、琵琶湖の展望もある。広場が最高点である。
下りは広場の横から展望台コースを下り、車道を横切り、細長い尾根を歩いて荒神山公園の北端、唐崎神社の横に出た。途中に古墳があり、城址(日夏城址)を通るコースなのだが、古墳はともかく、城址は何もないに等しかった。とはいえ、少し遠回りであるだけに、春には散策にいいのではないだろうか。
河瀬駅から遥拝殿まで3キロ弱、30分かかる。そこから山頂まで20分である。下りは荒神山公園まで40分かかった。
河瀬駅への戻りは、行きとほぼ同じ車道を歩いた。帰りの普通電車、高校の終わりの時間と重なったためか、行きよりは少し混んでいた。とはいえ、コロナの心配はほとんどなかった。
上の写真は天神山の麓の遥拝殿である。下は下りの展望台から見た琵琶湖(島は竹生島ではなく、多景島)である。
2020/07/28