川北英隆のブログ

異常気象下の京都の降水量

「近畿地方の梅雨が明けたようだ」と気象庁が公表したそうな。政府のおかげもあってコロナが賑わっている。このため、梅雨明けのニュースは検索しないと出てこないのだが。
気象庁とすれば、「ここで梅雨明けを宣言しないと、する時ないよ」というようなものだ。漫才師ではないが。
もっとも、今日の近畿というか京都は雲が多く、奈良では降っているように思えた(調べると実際、降っていた)。「梅雨明け3日」と言って、高気圧の勢力が強まり、安定した天気になるとされるが、今年はそうでもなさそうである。
それはともかく、京都の今年の梅雨を振り返ると雨が多かった。調べると、7月の月間降水量は30日までで、552ミリに達していた。今日は降っていないし、これから降ることも多分ないだろうから、552ミリで終わるだろう。
実のところ、僕は気象オタクに近かった。小学校の時、気象関係の比較的ちゃんとした本を読み、梅雨の仕組みなども学んだ。小学校に気象クラブがあれば入ったと思うのだが、そんなものがあるわけもなく、また自分で作れるものでもなかったが。
中学校以降は勉強をあまりしていないが、山登りをすると気象の知識を磨かないといけない。それで、自称ながら、気象予報士程度のレベルを維持していると思う。
そんな僕にとって、京都の月間552ミリは異常に多いと思えた。そもそも京都、年間1000ミリに達しないこともあるのだから。
そこで過去に月間500ミリに達した年があったのかどうかを調べてみた。
京都の気象の記録は1880年から始まっている。今年で141年の記録になる。その歴史の中で、月間雨量が500ミリを超えたのは7回である(ざっと見ただけなので数え損なっている可能性はある)。最高は1903年の626.9ミリ、次は1885年の579.4ミリである。今年7月の552ミリは過去3番目、この100年間で最高である。
今年がいかに異常だったのか、その一端を記しておいた。

2020/07/31


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