川北英隆のブログ

続・ヘビの9月

9/16に書いた「ヘビの9月」に対して読者からメールがあった。読者と僕とに直接の面識はなく、以前にブログに対する感想が送られてきただけである。今回もヘビに関する感想である。それに教えられた。
1つは、非常に貴重な、これからの山歩きというか、藪山に役立つコメントである。その読者の知人の知識とのことだが、ヘビは気温が15度を超すと活発に動くとのこと。
道理で9月の山で日向ぼっこをするわけだと納得した。別に行く夏を惜しんでるわけではなく、変温動物のヘビとして、体温を陽光で上げ、活動を続けるためである。
これから藪山に入る時、平地の予想気温と、歩く山の高度を知っておけば、ヘビにどの程度注意すべきかどうかが判明する。
もう1つは、奥美濃(揖斐川上流)の領域にヘビの谷があるとのことである。その読者の体験では、沢に無数にいるとか(表現は100匹とか、大群とか、足の踏み場がないとか)で、インディ・ジョーンズの映画を彷彿させる。
いる所にはいる。まだ日本に動物の多様性があるのだと(多様性と言っても「ヘビしかいてへんやんけ」かな)、安心したりする。
残念ながら、学生時代はともかく今は沢登りをやらないし、沢の岩を掴んだ時の、じとっとした感触は最初から好みではなかったのかも。水は大好きなのだが(中学生の頃、土曜日になると友人を誘い、郡山から10キロほど先の沢に自転車で行き、遊んでいた)、水の中を歩くのは敬遠したいのかもしれない。加えてヘビが多いとなると・・。
でもと、再び心が揺らぐ。ヘビで埋め尽くされた谷を歩くのも一興、これから先の日本人が決して味わえないような感動が待っていると思ったりもする。ひょっとして、未知との遭遇があるかもしれない。

2020/09/18


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