川北英隆のブログ

マスクの姿に見る金魚

大騒ぎし、目玉政策となったマスクも潤沢に出回っている。昨日、東京を日帰りし、歩道を歩いていると、風景が京都とは異なっていた。それはサラリーマン風の若い男女がマスクをして歩く姿の多さである。ある意味、統一が取れている。
京都には、若くてサラリーマン然とした姿が多くない。僕自身、夏ならTシャツで歩くことが多いのだが、昨日の東京では、半袖ながらカッターシャツと、ノーネクタイながら背広姿で(ただし上着はカバンにねじ込んで)歩いていた。
そんな東京の歩道を歩きながら、ふと気になった。若い男女が統一性のある服装に身を包み、向かいから次々と登場しては通り過ぎていく。その口元に付けられたマスクが、呼吸の度に少し吸い込まれては吐き出され、動物として生きている証拠となる。このマスク姿は何かに、そう、水槽の中の金魚、それもひらひら優雅に、しかし不自由そうに泳ぐリュウキンに似ていると。京都市内で多く見かけるオジさんやオバさんからはイメージできなかった。
息パクパク リュウキンみたい うちヒトや

2020/09/12


トップへ戻る