先日、ニュースを見て「そんなに高いの」と思ったことがある。韓国の首都、ソウル市内のマンション価格である。ネットで調べると、「普通の価格帯は9億ウォン(約8000万円)」とある。「ひょっとして韓国人は裕福」と思った。
9億ウォンとは今年の値段のようだ。東京の真ん中の価格がどの程度か知らないが、同じか、少し高いかもしれない。広さにもよるが、9億ウォンの値段を付けても十分売れるのは、韓国人に財力があるからに相違ない。
そこで韓国の国内総生産(GDP)を調べてみた。世界国勢図会で1人あたりGDPを調べると、2018年の数字が出ていて、日本391万ドル、韓国336万ドルである。2019年が分からないのでネットで数字を調べて計算したところ、日本399万ドル、韓国321万ドルとなった。為替レートが韓国ウォン安になったため、日本と韓国の差が開いたようだ。
実は2017年の数字をブログに書いたことがある。日本396万ドル、韓国300万ドルだった。データは2018年と同じ世界国勢図会である。2017年と19年を比較すると、韓国が日本に迫ってきている。というか、日本が停滞している。
実のところ、日本の名目GDP(ドルベース)は20年前とほとんど変わらない。停滞した国である。一方の韓国は20年前と比べて3倍である。この分だけマンションなどの購買力で追いつかれたということになる。当然力関係にも変化が生じ、日本を無視できるようになったということだろう。これが政治関係に反映している。
高度成長期に大発展を遂げた日本の大企業、いつまで過去の栄光に酔いしれているのだろう。高度成長の宴ははるか昔に終わっている。アジア全体に眩しい朝が訪れ、多くの国が目覚め、企業が活発に活動し、大発展を遂げている。それなのに日本の大企業の中には、酔に腰を抜かしたまま起き上がれないところもある。
そんな企業にかまわず、「早く本気で働こうよ」と、つい本音でブログを書いてしまう。毎度のことなのだが。
2020/09/12