山本山から下る道は2つある。今回は南東に下った。最初は急である。手入れが今一つのようで、雨の流れでえぐれた箇所が多い。勾配が緩くなってくると、忠魂碑がある。その下で獣避けの門扉を抜ける。お寺(常楽寺)を通り、石段を下って朝日山神社の境内に着く。
この境内が登山口である。横に小学校がある。神社の境内と小学校の敷地が一部一緒のような、長閑な感じだった。
山本の村中を南に抜ける。家の前には比較的大きな溝が付けられ、小魚が泳いでいた。懐かしい(子供の頃を思い出す)風景だった。少し大きな川(余呉川)を渡って村を抜け、車道に出る。それを左手(東)に歩けば河毛駅に出る。
余呉駅を出たのが8時20分、河毛駅の前に着いたのが13時15分だった。時間が早いので、当初の予定どおり、駅から1キロばかり北にある岡山を歩くことにした。
駅の東側の車道を北に向かって歩き、小さな丘、山脇山の脇(ややこしいなあ)を通り、少し坂を上がって北陸自動車道をくぐるのがコースである。これで岡山の麓に着く。谷田神社の鳥居がある。
この付近は浅井氏の居城、小谷城の城下である。岡山には小谷城の前衛的な丁野山城があった。これに対し、小谷城を攻める時、山脇山には明智光秀が砦を築いたとのこと。河毛の東から南東にかけては浅井攻めの織田勢が陣取った虎御前山がある。
岡山に登るため、まずは谷田神社の石段を登った。社殿の前、右手(東)に踏み跡があるのでそれをたどった。急斜面を下って沢に下りる。開けた場所になり、右手(南)から明瞭の道が入ってきているのを見つけた。実は、道の選択を誤った。鳥居の前を右に折れると、道標があり、この開けた場所に簡単に着く。
左手(北)に小高い鞍部があるので、それに上がる。すぐである。鞍部の東側を登ると中島城址、西側が岡山の山頂、丁野山城址である。道は整備されている。ハイキングコースになっているようだ。ドングリがたくさん落ちていた。
岡山の山頂は城址らしく平らになり、空堀跡らしきものもある。山頂から北側に堀を越すと三角点がある。山頂から少し西側に下りた箇所から琵琶湖側が見える。一昨日にアップした写真のような眺めである。
山頂で風に吹かれながら急速した後、往路を正しく戻った。河毛駅には14時に戻り、22分発の新快速に乗った。1時間に1本しか電車がないので、14時過ぎには戻れるようにと予定していた。
上の写真は岡山の三角点。下は河毛の手前から見た岡山(手前の小さなこんもりした山)で、川は姉川(姉川の合戦で有名)の支流の高時川である。
2020/10/01