川北英隆のブログ

半国山を歩く

胎金山から下り、次は半国山である。桂川の支流の園部川の、さらに支流の本梅(ほんめ)川沿いの車道を歩いた。国道372号線に入ると歩道が整備され、車も多くなく、歩きやすい。半国山の一角が大きく見えるようになる。市境を越えると、登山口の赤熊である。
赤熊村の真ん中を南西に抜ける。途中、バス停がある。その先で道は車1台分程度に細くなるが、かまわず抜ける。橋を渡り、地形図の寺の記号のある場所に出る。「寺と言われれば寺だが」程度だった。すぐに獣除けがある。その先で少し遅めの昼食にした。胎金寺山の下り以降、適当な場所がなかったから。
山道とは雰囲気の違う広い道がそのまま続くのかと思ったが、すぐに行き止まりになり、しかも「大水で登山道が荒れたため、その脇に付けられた道を、赤いテープを目印に歩け」と書いてある。確かにかつての道が沢のようにえぐられ、石がごろごろしていた。
道の左横には本当の沢が流れ、小さな滝のある渓流となっている。その一番奥に音羽ノ滝がある。渓谷の一番の見所である。周囲は広葉樹と杉が入り混じっている。その上に烏帽子岳への分岐がある。
やがて脇の道が終わり、関電の巡視路を右手に分け、沢から道が離れ加減になる。再び沢が近づくものの、流れが細くなっていた。
正面に広葉樹の明るい尾根が見えてくる。標高630メートル弱の峠である。「牛つなぎ広場」と書いてあった。峠から下れば瑠璃渓、右に上がれば烏帽子山との表示がある。烏帽子山とは、半国山を隠すように本梅川から見えていた山だろう。
峠から左手に折れる。広葉樹の中の気持ち良い尾根道である。途中、地形図にある巻き道が右手に分かれていた。
半国山の山頂は刈り払われ、四囲の展望がいい。ネットによると、丹波の国が半分見えるから半国山だそうだ。確かに亀岡とその奥の愛宕山がよく見え、その先に京都もかすかにあった。
山頂から南に下る。やはり尾根道である。下り切ると巻き道と合流する。左(東)に折れ、宮川方面に下る。送電線の下を通り、北東の尾根に入る。広葉樹の向こうに半国山が大きい。
宮川への尾根道は概ね歩きやすい。地形図に描かれたように途中の小さなピークを丹念に踏むわけではなく、ピークの左手側に巻き気味に付けられている。
506メートルのピークの先で、右手に金輪寺に下る旧道を分ける。今回は尾根をそのまま辿る新道とやらを歩いたが、地形図のとおりに小さなピークを登って下りることになる。一方の旧道は金輪寺用の車道に下りるらしい。
新道は金輪寺の裏手に出る。寺から先は石段の道を下る。山道よりも歩きづらい。獣除けがあり、宮川神社の横に出る。
バスの時間にギリギリだったため、グーグルマップでバス停を確認しつつ、宮川の村をほぼ直線で抜けた。広めの車道に出る。郵便局と警察の先に宮川のバス停があった。その手前で半国山が遠くに見えたのだが、すぐに亀岡駅行きのバスが来た。写真をじっくり撮る間さえなかった。
赤熊から半国山の山頂まで80分、山頂から宮川まで70分だった。バスは宮川から亀岡まで30分かかった。
上の写真は音羽ノ滝、下の写真は半国山の山頂である。
20201015音羽ノ滝.jpg

20201015半国山山頂.jpg

2020/10/15


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