川北英隆のブログ

剣尾山へ

城山から下りたのは山辺という村の東端である。ここから村中を適当に西へと下り、国道173号線に出る。行者山経由、剣尾山に登るためである。このブログを書きながら地図を見ていると、村の西の端付近から山辺神社を越え、行者山登山口に向かう手があったと思う。
それはともかく、村の端には先に述べた浄瑠璃の塚もある。国道に出て、それを北西に上がっていくと、右手に玉泉寺の表示がある。その道を上がると、すぐに玉泉寺の前を通り、林の中になる。右手に行者山の登山口がある。剣尾山へは行者山を越えていく。全般にハイキングコースになっていて、歩きやすい。
15分で行者山の山頂(469メートル)を越える。山頂といっても剣尾山から南に伸びる尾根上の小ピークにすぎないが、付近には大きな岩がいくつもあり、行場になっているそうだ。奈良の大峰山との対比で、摂津大峯と呼ばれているとか。
行者山から先もいい道が続く。そんな道を歩いても仕方ないので、途中にある684メートルの三角点を巡ることにした。尾根道である。ハイキングコースはそのピークの東側を巻いている。
地形図には道の記号がある。ピークには送電線の鉄塔もあり、巡視路が付けられているはず。以上から、それなりの踏み跡を期待したのだが、まずはどこから入るのか不明瞭だった。踏み跡らしきものをたどり、尾根に入ったのだが、林の中に枯れ枝と落ち葉が積もっているだけだった。GPSを頼りに尾根を上がっていくしかない。
送電塔が見え、ピーク付近に着いたが、その周りに網が張り巡らしてある。獣避けだとしても何のためなのか。送電塔に着き、ピークを踏んだが、気づくと三角点がない。行き過ぎていた。もう一度網を越え、三角点を見つけ出した。GPSがないと見つけるのも難しい場所にあった。
送電塔に戻り、尾根を下る。やはり道がない。巡視路はというと、ピークを巻くハイキングコースから直接送電塔に上がっているようだ。
何とかハイキングコースに戻った。684メートルのピークと剣尾山との鞍部である。ハイキングコースを上がると月峯寺跡に着く。手前に六地蔵がある。
最初に訪ねた月峯寺は、元の月峯寺が焼失した後に移転したとか。月峯寺跡は平で、大きな石が転がり、井戸の跡もある。
そこから一登りで剣尾山の山頂に着く。灌木と大きな岩が点在するピークである。三角点はない。山頂を歩き回ることで四囲の展望が得られる。行者山から60分かかった。
上の写真は684メートルの三角点、下は剣尾山山頂である。
20201023剣尾山手前の三角点.jpg

20201023剣尾山山頂.jpg

2020/10/23


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