友人が少し怒っていた。弁護士が出している本を講義のために協会に購入しようとしたところ、注文はFAX以外では(電話やメールでは)受け付けないとか。「FAXなんて化石やろ」と思いつつも、仕方ないのでコンビニから注文したとか。「遅れてるー」やね。
電話がないのはともかくとして、メールがないのはどうしたものなのか。事務員がメールなんてできないとか、そもそもパソコンなどの端末がないとか、いずれにしても紙に打ち出して保管するのでFAXが便利だとか。紙で保管なんていうのも古いが。それにしても「変わってる」。
続きがあり、その注文した本は「個人では買えない」らしい。「大学の教員や」と説明したら買えたそうなのだが、個人だったので「代金先払い」になったそうだ。「高飛車やな」だが、「弁護士の、それも協会の信用力が高いのは当然」とのことと、相手は思っているのだろう。
さらにあり、「弁護士事務所ならともかく、個人宛の領収書は出せない」とのことらしい。ここは「ひぇー」である。支払った代金に対して領収書を出すのは、お偉い事務所であれ、普通の法人であれ、個人であれ、当然だろうに。
というので友人は、「弁護士って、そもそもいかなる差別にも反対してるんとちゃうんかいな」と呆れていた。
という一件の報告である。
弁護士の団体は、超の付くインテリ集団であるはずだが、実態はどうしたのか。たとえてみれば「裸の王様」に近いのかもしれないと、僕としては思った次第である。
2020/11/18