箱館山からの今津駅への帰りもコミュニティバスを使った。今津駅から安曇川駅まで湖西線で2駅戻り、駅の東口に出た。タクシーが何台か客待ちしている。中野太山寺を告げると通じた。時々登山者も案内するらしい。
車内で運ちゃんが、「帰りに乗り合いタクシーを予約できる、30分前に連絡してもらえばいい」と言い、時刻表をスマホで写させてくれた。乗り合いなら300円らしい。ちなみに、駅から中野太山寺まで2390円を支払った。大損というか、仕方ないというか。中野太山寺には「バス停」の標識が立っている。帰りはこの「バス停」にタクシーが迎えに来ると。
地形図に195メートルの標高点があり、その先で車道が北にカーブしている。そのカーブの頂点から50メートルほど西に入った地点が「乗り合いタクシーのバス停」である。
「バス停」から南西へ、100メートル少し車道を歩く。近くの何人かがナメタケを洗っていた。山で採れたのか。農村にしては顔ぶれが若い。農業以外の仕事もしているのだろう。
民家の外れで分岐になり、それを右に折れる。すぐにまた分岐となる。左が阿弥陀山への登山道、右が地形図にある林道である。
今回は右手の林道をたどり、高面山と阿弥陀山の鞍部に向かう。そこから高面山を往復し、その後に阿弥陀山に登る計画をしていた。
林道はゆるやかに登っていく。鞍部は標高205メートル程度ある。阿弥陀山への登山口を確認した後、高面山に取り付く。踏み跡ははっきりしていないが、ヤブは薄い。入口には滋賀県県営林の標識があり、「許可なく立入り立木を伐採してはいけない」とある。
踏み跡は薄く、倒木も多い。山頂から南西に伸びる尾根をたどる。県有林らしい植林は下部だけで、山頂部は広葉樹が多い。山頂からは展望がなく、「高面山」のプレートが1つだけある。木の間から何とか阿弥陀山の山頂部が見えた。
高面山、立木の伐採はしなかったが、枯れ木は何本か折ってしまった。登り下りとも10分程度である。
鞍部に戻り、阿弥陀山に登る。鞍部から南西へと続く尾根を登っていく。最初、南側が植林、北側が広葉樹の林の中の道だが、尾根が西を向き、左手下に高面山のピークが低く見える付近で、一帯が紅葉した広葉樹林になる。下草に笹も生え、なかなかである。
少し急登して阿弥陀山の一等三角点に着く。三角点の周囲は何人かが座れる草原になっていた。そこで3人連れが昼食中だった。
阿弥陀山、実は少し先が一番高い。しかし三角点は、少し低いながら琵琶湖を望む場所にある。箱館山と同じである。
写真は阿弥陀山から見た琵琶湖である。遠くに鈴鹿が見える。
2020/11/07