地下鉄のラッシュが終わった時間帯を狙い、六地蔵駅で下りた。JRの駅とほぼ同じ場所にある。京阪よりは山に少しだけ近い。駅から北東に伸びる大きな道を石田の交差点まで歩く。地形図では地下鉄の表示が薄いものだから、石田に駅があるとは気づかなかった。
交差点を右折し、小さな川を渡り、日野に入る。注意していると、「方丈石へ」の道標が要所にある。それがなくても、地形図には供水峠への道が描かれているので、それをたどればいい。
日野野外活動施設で車道が終わる。右手、林の中の山道に入る。少し先に分岐があり、左手が供水峠への尾根道、右手が方丈石への沢沿いの道となる。方丈石を訪ねることにした。沢から少し上がると方丈石(単なる大きな岩)と、その上に碑がある。
碑から左手に上る道があり、供水峠への道に合流する。オオスズメバチに出会ったのはそのすぐ上の急な上りの途中だった。
勾配が緩み、小さなピークの南側を巻くと、供水峠の名前の由来の湧水がある。水は冷たく、こんこんと湧き出ていて清い。水の枯れそうな夏場もしくは春先に来て、湧水があるかどうか確かめないと。周囲には石仏が多く、?もある。
峠はすぐ上である。まっすぐに下れば炭山の村、尾根道の北は日野山経由醍醐方面、南は天下峰である。麓の日野の名を冠した日野山に敬意を表し、登ることにした。道は、まずまずはっきりしている。峠の標高が330メートル弱、日野山は373メートルなので、最初の急登でほぼ頂上に達した。大きな石のケルンがあった。展望は(当然)ない。
供水峠に戻り、天下峰へと歩く。道は明瞭だった。ただ、先の台風の(応仁の乱ではなく、2018年の)倒木らしきものが残っている。道はピークを巻きつつ続いているので、天下峰の位置に注意しつつ、山頂を踏む。2つあるらしいのだが(同じような高さなので、どちらが本物とも区別がつかない)、348メートルの標高点のあるピークで満足した。こちらも展望はない。
ピークからさらに南に歩き、長坂峠を越える車道を目指す。道は天下峰からの南尾根を下る。天下峰までの道と比べて多少不明瞭になるが、迷うほどのことはない。
一箇所、地形図では標高300メートル付近で南尾根がくびれているのだが、そこから南東に派生した尾根に道が入る。送電塔の横を通り、最後は巡視路のコンクリート製の階段を下り、車道に出る。逆コースの場合、巡視路の表示が登山口の目印となる。車道が大きくカーブしている箇所の東側、尾根の突端である。道の南側には何かの施設がある。
上の写真は日野山の山頂、下は天下峰の山頂である。何のこっちゃという程度だが。
2020/11/17