車道に出て西に下る。2車線で、比較的大きなトラックが走る。歩道がないので注意深く右側を歩く。対向車に注意を促す意味で、ストックを左手に持つ。少し危ない車道歩きはすぐに終わる。左手、日清都(どう読むのか調べる気はない)ゴルフ場への登路に入る。
「関係者以外立入禁止」と小さくあるが、多分クラブハウスまでなら大丈夫だろうと、そのまま進む。駐車場の手前までゴルフ場への立派な道を歩く。車道が平らになる箇所の右手に、車一台通れる車道がある。その道に入り、高峰山の北側を巻き、さらに西側に出て登り口を見つけるのが当初からの計画だった。
入った細い車道は、入口部分が木材などの廃棄処分場のようだった。すぐに地道となり、林の中を下るようになる。下水か上水かは定かでなかったが、鉄製の蓋が続いている。送電線の下をくぐり、ポンプ場の横に出ると、左手に道が分かれる。
その左手の道を進む。軽四なら通れるくらいの道である。高峰山の北側の尾根を南へと巻き、堰堤(橋の土台?)のある沢に出る。そこで広い道が一旦途切れる。堰堤のすぐ上で沢を渡る。木の小さな梯子などは朽ちているが、特段の支障はない。
対岸も同様の広い道になっている。小さな鞍部を越す。そこでよく見ると、尾根に踏み跡が上がっている。頂上まで高度差100メートル程度、「ヤブがあったとしても、大したことはない」と、踏み跡をたどることにした。高峰山の北西尾根である。
最初、踏み跡はそこそこ明瞭だったのだが、北の沢(先程渡った沢)からの道と合流して、その上部で不明瞭となった。ヤブも、深くはないが出てきた。多少強引に登ると、すぐに広い頂上部に達した。倒木を数本越え、山頂に達した。展望はない。軽く昼食にした。
下りをどうするのか。ネットで調べた記録によると、南西尾根付近を使っている。そこで、偵察がてら南に下りると、南東に続く尾根上に、明瞭な踏み跡が続いている。「少し方向が違うなと」思いつつ、それをたどると、南東尾根の鞍部付近(標高270メートル強)で巡視路の表示と、「黄檗山(萬福寺)東界」と書かれた大きな石柱に出会った。石柱、この世とあの世を分けているのかと思うくらいだった。
問題は道なのだが、石柱の少し手前に、明瞭な踏み跡が西に下っていた。南西尾根を巻きつつ下るようだ。「やったやん」と思ったのも束の間、頂上のほぼ南の小さな沢で、道が崩壊していた。崩れた下に踏み跡が付いているので、それを使って崩壊場所を越えたが(難しくはない)、さらにもう1箇所、小さく崩れた箇所もあった。
この踏み跡だが、地形図に書かれた高峰山の南の沢沿いの破線路の上部を通っている。そして最後に、その破線路と先の鞍部までたどった太い道との合流点のほんの少し上で、頂上から下ってきているもう1本の踏み跡(南西尾根を下ってきたのだろうか)と一緒になる。そこから数歩下ると太い道と合流する。宇治市の火の用心の看板がある。
後は地形図のとおり、実線路を下り、黄檗山萬福寺の北側から京阪黄檗駅に出た。
上の写真は高峰山の山頂、下は黄檗山の境界の石柱である。
2020/11/17