天台山の西側のピークから南西に下る。道が複数あるが、赤いテープが目印になる。最初は尾根の東側に道が付けられている。そのうち尾根上になり、急な下りになる。急な箇所では道はジグザクになる。そのショートカットもある。適当に510メートルの鞍部まで下る。
鞍部から西の尾根に入る。最初は尾根の北側を巻くが、そのうちに尾根上近くになり、再度急な下りになる。鞍部から480メートルの標高点のあるピークへ登り返すと、ときわ台に直接下りる道と、青貝山への尾根道との分岐がある。青貝山へと分岐を南にとる。分岐を折れるわけではなく、道なりに歩く感じである。
分岐まで植林が目立ったのだが、それ以降はカシ類と赤松の目立つ樹林になる。ただし、枯れ木と倒木も多い。
送電塔があり、そこから右手(西)に折れ、急斜面を下る。道は送電塔の巡視用にカーブしながら緩やかに付けられている。
鞍部に達し、再び尾根上を南へと歩く。小さなアップダウンがある。尾根の南側は新興住宅地の造成中なのか、工事の音がした。
尾根が円弧を描き、最後に北西を向く。一登りで青貝山の山頂である。クヌギの多い落葉広葉樹林の中の気持ちの良いピークだった。南側、木の間からの展望がある。
倒木と落ち葉の上に座り、木漏れ日を浴びながら少し早い昼食にした。茶色く小さな蛾がたくさん、ふらふら飛んでいるのも晩秋である。落葉樹の枝と、その先の青空を見ていると、はるか昔の、台高山脈の池木屋山の山頂を思い出した。その小型版のようだった。
頂上からは北に向かう。すぐに分岐となる。どちらを歩いても同じなのだが、尾根上を下るコース(右手)をとる。下ると送電塔があり、妙見山から天台山への尾根と、遠く三田の北側の山が見えた。
巡視路を下り、少し前に別れたコース(谷経由)と合流する。沢を渡り、車道に出る。残念なことに、その手前に粗大ごみがいくつか捨てられている。青貝山でのイメージが壊れる。
後は峠(吉川峠)を越え、ときわ台の北側の道を歩き、国道477号線を渡り、坂を下って駅を目指すだけである。
能勢電鉄は10分に1本の運転である。住宅街を控えているので利用者が多いのだろう。最後に、それで油断してしまった。妙見口駅と山下駅間の電車と、川西能勢口まで行く電車の2種類があるのを知らずにスマホでニュースを見ていたら、電車が反対方向に進んだことに気づいた。山下駅で妙見口へと折り返したのである。慌てて、次の駅(笹部)で降りた。10分ロスしたわけだ。
前回といい、能勢電鉄との相性は今一つのようだ。能勢電鉄の始発駅が川西能勢口であり、川北でないからだろうか。次回はちゃんと乗れるようにしたいものだ。
上の写真は青貝山の山頂である。下は昼食時に見た落葉樹の上の青空である。
2020/11/28