川北英隆のブログ

三子山を往復して黒川へ

鈴鹿峠に着いたときはかなり時間的に切迫していた。滋賀県側の15時半のバスに乗りたかったから。バスは1時間に1本あるが、後のバスになると、12月は日暮れである。
峠から東へ、鈴鹿の主稜を登る。植林の多い林の中の道だが、比較的整備されている。小さなピークを越え、次の500メートルのピークに立つと、東海自然歩道が滋賀県側(山女原、安楽越の表示)に分岐していく。広葉樹越し、ピークの東側に送電塔が見える。
ピークから少し下ると三子山が見え、その奥に四方草山(しおそやま、667メートル)が大きい。三子山より100メートル高いだけのことはある。
送電塔を過ぎ、鞍部に下り立ち、三子山の南峰に登り返す。頂上の手前で縦走路は下るため、広葉樹の中の南峰頂上に寄り道する。縦走路からすぐである。
縦走路に戻って下る。植林の多い三子山の中峰を越し、もう一度登ると三子山の北峰である。標高568メートル、三子山の3つのピークの中で一番高い。他のピークと異なり、雑木林の東側に展望もある。隣の四方草山と、遠くに仙ヶ岳の双耳峰が見えた。
高度差50メートル強の登りを3つクリアしたこともあり、小休止にした。しかし、風が強く、時雨模様になってきたので、仕方なく急いで(そうでなくとも急いでいるのに)送電塔の先の分岐まで戻った。戻りのほうが、登りが少ない分だけ楽だった。
送電塔の少し上の小ピークから東海自然歩道を下る。急な斜面には木の階段が付けられているものの、かなり痛んできている。とはいえ高度差100メートルばかりの下り、時間もかからず谷沿いの林道に下り立てる。
そこからはバス停まで、ひたすら時間との競争である。笹路(そそろ)を過ぎ、新名神の下をくぐり、川を渡り、市場という集落に入って黒川のバス停に着く。10分くらい時間があったので、さっと着替えをして、こざっぱりと(?)バスを待った。
乗ったバスは草津線の貴生川駅へ直接行く。所要時間は40分弱である。コミュニティバスなので250円と安かった。
ところで、このシリーズの2回目に書いたように、貴生川駅でICカードの記録を消さなければならない。どうするのか。駅の窓口が閉まっていた。「列車が来る直前まで閉まっているのかな」とも思ったが、よく見ると改札近くに駅員の呼び出しボタンがあった。それを押したところ、駅員がマイクでICカードの記録抹消の案内をしてくれる。要は改札を入り、精算機で処理しろという。精算機に行き、駅員の指示に従う。証明書を精算機のカメラで駅員に見せ、その後で運賃を現金で支払った。
JR西日本、関駅の機械化の影さえない状況と、貴生川駅の機械化が変に進んだ状況と、混沌としているのではないかと感じた次第である。
上の写真は三子山北峰からの四方草山、下は笹路で見かけたお地蔵さんである。
20201208三子山からの四方草山.jpg

20201208笹路のお地蔵さん.jpg

2020/12/08


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