川北英隆のブログ

中島修三氏の逝去

弁護士の中島修三氏が亡くなったとの報が入った。71歳である。調べると、1949年3月生まれ、大阪出身とある。1990年代の半ばだっただろうか、中島氏から電話が入り、交流が始まった。その後の10年間近く、中島氏からいろいろと示唆をいただいた。
中島氏には『株式の持合と企業法』(1990、商事法務研究会)という著書がある。その著書が上梓されたころ、僕も株式持ち合いの分析を行っていた。その縁で、「一度研究会で喋れ」となり、交流が始まった。
当時は「会社の法務と税務研究会」を主宰されていて、そのメンバーは多岐だった。当時のメンバーで今でも付き合いのある方が何人もおられる。人脈が大変広かった。それだけに、僕のあまり知らない世界の導入部分を聞かせてもらい、「そうなんや」と勉強になったこともある。
最後にお会いしたのは3年か4年前だと思う。名称は以前と異なるが、引き続き研究会をされていて、その忘年会兼の研究会だった。その時の様子だが、90年当時の今にも爆発しそうな迫力がなく、心配だった覚えがある。
その数年前、僕の指導した学生が就職先でパワハラを受けたので、中島氏を紹介し、相談するようにと指図したことがある。正義感の強い弁護士だから、有意義なアドバイスがもらえると思った。
思い出したのは中島氏の結婚式である。人前式とかを湯島聖堂で執り行ったとか。僕は披露宴から出席したので、人前式の状況は不明である。奥さんは確か沖縄の出身である。中島氏にぴったしの、さばけた感じの方である。
最近でこそ、交流は数年に1回程度に落ちていたが、訃報が届いた瞬間、かつての中島氏の語り口が明確に浮かんできた。閻魔様のお裁きにも、生前と同様にきっぱりと答えら、極楽に昇ることになろうと思う。ご冥福を。

2020/12/21


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