今年の山納めは甲賀と伊賀の国境地帯だった。信楽の名山、笹ヶ岳(738メートル)に登り、そこから伊賀と甲賀の境を歩いて岩尾山(471メートル)を詣で、甲賀に戻った。
京都からだと、東海道本線の草津駅から草津線に乗り、貴生川駅で信楽鉄道に乗換えて信楽駅に出ることになる。まず、駅前でタクシーに乗り、笹ヶ岳の登山口(南新田)から笹ヶ岳を往復した。
その後は歩くしかない。山間部を北東に歩き、伊賀市に出る。甲賀市のテリトリーに伊賀市が少しだけ突き出している地域である。
伊賀市槙山地区の政所(まんどころ)という集落から北に上り、小さな峠を越えて甲賀に戻り、岩尾山を往復した。この岩尾山には、最澄が開いたと伝えられる息障(そくしょう)寺がある。修験場とも忍者の修行場ともされる。
その後、ただただ北東へ歩くだけ。草津線の甲南駅に出て、草津駅経由で京都に戻った。
要するに、2つの山に登った。当初、信楽駅から笹ヶ岳の登山口まで歩くつもりだったが、冬の短い一日を考え、タクシーを使った。この間は6キロほどである。笹ヶ岳登山口から岩屋山の麓までの10キロほどと、岩尾山から下りて甲南駅までの9キロほどと比べ、距離が短い。後から考えるに、逆コースをたどり、まずは甲南駅から岩尾山までタクシーを使うのが良かったかもしれない。
笹ヶ岳も岩尾山も、山としての道ははっきりしている。笹ヶ岳は地域の名山らしく、すきっとしていた。岩尾山は岩が多く、修験の場らしかったが、残念なことに今は住職がいないとか。
今回、山のお供にスマートウォッチを使ってみたのだが、家から家まで、歩いた距離は27キロ、3.8万歩を記録していた。笹ヶ岳の登山口から甲南駅まで6時間20分だった。
上の写真は政所からの笹ヶ岳、下は岩尾池からの岩尾山である。
2020/12/30