川北英隆のブログ

艮山を目指す

少し(相当?)気が早いが、今年と来年の干支の山、艮(うしとら)山を歩いた。今年の初山でもある。正確には、南山城というか、木津川東岸の山で、歩いた順に飯盛山、高塚山、艮山、高雄(たかお)山、鏡谷(かがみたに)山になる。いずれも500メートル未満である。
かつて鷲峰(じゅうぶ)山に登ったことがある。標高682メートル、南山城の名峰である。実家の郡山から見ると、右側が台形に切れ落ち(逆断層だと記憶している)、本当に素晴らしい形をしている。
その鷲峰山以外、丘陵の続きのような山域なので、これまで登ろうと思ったことがない。しかし、信楽の笹ヶ岳に登り、その周囲を調べた時、南山城が続きの山域だった。ちゃんと調べると面白そうだし、そもそもいくつものピーク名が地形図に記されている。北に雪が積もる頃、雪がまずない南山城は貴重である。
とはいえこの山域、登頂記録がそんなにない。これまでの僕と同じ思いが濃いのだろう。今回も飯盛山と高塚山の適当な記録が見つからなかった。
とはいえ飯盛山は183メートル、高塚山は223メートルしかない。適当に登ればいいだろうと、正月気分も手伝い、本当に適当な気持ちで出発した。
計画では、JR奈良線の山城青谷駅で降り、駅から約3キロ西に位置する飯盛山に登り、その後に高塚山を経て高雄山の稜線に出る。艮山(444メートル)を往復した後、高雄山(443メートル)に戻り、稜線伝いに鏡谷山(176メートル)を経て、山城多賀駅からJRで京都に戻ろうと考えていた。できれば、ついでに城陽駅で途中下車して鴻の巣山(118メートル)もという、アンコール付きの豪華コース?だった。
結果はというと、一番低い飯盛山が最難関だった。高塚山は簡単だったが、そこから高雄山へは地図をきちんと見る必要があった。その比較で、高雄山から艮山、高雄山から鏡谷山の手前まではハイウェイみたいなもので、快調に歩けた。
その後の鏡谷山へのアプローチはそれほど難しくないものの、ハイウェイではない。最後、鏡谷山からの下山ルートをどうするのか迷い、当初の予定と違えて北側に下りた。少し選択を誤ったようで、急斜面を慎重に下りなければならなかった。最後は行きと同じ駅、山城青谷駅に戻った。アンコールは日没につき断念した。
全体に里山である。高雄山と艮山の間は松茸山だった。人間臭い山とでも言うべきか。読図の練習にいいかもしれない。たとえ間違ったとしても、どこかには出られるので。
駅から駅まで6時間30分の歩きだった。家を遅く出たため、駅に着いた時、日が西山に沈んでいった。
写真は歩いた山並みである。どれがどの山なのか、定かでないが、一番高いのが高雄山ではないかと思っている。写真を撮った地点からの標高差は400m足らずである。
20210105高雄山の山並み.jpg

2021/01/05


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