川北英隆のブログ

ネット業者の思惑と外れ

ここでのネット業者とはアマゾンを意識している。普段使っているのがアマゾンだから。金額はともかく、使う回数だけは多いのでプライムにしてある。そのアマゾン、購入履歴に基づいて「これもどうや」と勧めてくるのだが、まだまだ購買意欲にヒットしない。
これは前にも書いたと思うが、プライムなので、カミさんの買い物もついでにしている。家族でプライムになるのは無駄である。カミさんが「これを買え」と、品物が掲載されたサイト情報と一緒にメールで命令してくる。それをそのまま買う。と、その後でお勧め商品的なものに、たとえば化粧品関係が紛れ込む。アマゾンのAI、氏名から「男や」と判断できないのか。それとも流行りの「こいつ、ニューハーフやな」と先端を走っているのか。
先日、家での執筆などの作業用として、卓上の加湿器を買った。暖房を入れていると空気が乾燥し、喉を痛めやすい。すると咳が出て、コロナの心配が生じと、面倒なことになりかねないので。
すると早速、それに関連するお勧めが登場するのだが、同じような加湿器が並んでいるではないか。「何でや、こないだ買うたとこやで」と思ってしまう。ひょっとして、買った加湿器、寿命がセミ的に1週間とか1ヶ月とか短いのかもしれない。わが家のは1ヶ月を経過しているが。
つい最近も荷造り用のガムテープを注文した。すると、テープのカッターがお勧めとして登場した。「テープ、手で切れる」と信じて買ったのに、切れないのかなと変な心配をしてしまう。このブログを書きながら確認したところ、切れるようだが、届いた実物で確認しなければならない。
極めつけは本や雑誌のお勧めである。会社四季報を定期的に(四季折々に)買っている。一覧性があって便利だから、企業の概要を調べるのによくページをめくる。
かつて日経のサイトから入って企業情報を調べていた時期もあった。その日経、最近ではネットでの購読者にならないと見られないニュースや情報が多い。その日経のネット購読者でない者として、というのもネットは一覧性に乏しいので、別の情報源が必要となる。ネット証券の口座に入れば会社四季報を閲覧できるのだが、まどろっこしい。そこで冊子ベースの会社四季報を買うことになる。
そうそう、ネット証券などに掲載された情報は「この瞬間」のものであり、過去の状況は消されてしまう(多分)。過去と比較しながら企業の状況を簡単に調べるには、冊子を定期的に買い、持っておくことになる。過去、何回も仕事で役立った。
そこでアマゾンは、「こいつ、株式投資に興味を持っている」と判断したのだろう、株式投資関係の出版物をやたらと勧めてくる。玉石混交というか、石ころばかりに近いのだが。
「一応のとこ、ワテは株式市場のことを講義してるのやけど」と思ってしまう。まだアマゾンのAIが個人の属性を十分把握していない、つまり個人情報を蓄積していない、蓄積していたとしても使っていない証拠である。それだけに、本や雑誌のお勧めをざっと眺めるにつけ、「ガラクタやな」と思いつつも、「まだまだやな」と安心してしまう。

2021/02/04


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