近江神宮の境内を南に進むと保育園に突き当たる。その敷地の左手に細い道があり、それが宇佐八幡宮の登り口に通じている。標識もある。
細い通路を抜けると宇佐八幡宮の参道である。鳥居をくぐり、人家の横を通ると立派な参道となる。平安時代の治暦元年(1065年)、清和源氏の嫡流だった源頼義が祀ったとされる。途中に金殿水という井戸がある。
本殿を拝んだ後、境内の東側から山頂を目指す。といっても神社から頂上まで高度差100メートルほどである。道は整備され、ハイキングとして歩けるから、2組(4人)と出会った。久しぶりの山でのヒトとの出会い、少し緊張してしまう。
山頂直下に織田信長の時代の石垣が残り、当時が忍ばれるものの、その石垣付近は倒木が多く、手入れが行き届いていない。かつ、本丸跡にはアンテナ施設があり、つや消しだった。そのアンテナ施設を一周したところ、比叡山川の展望があった。
本丸跡の北側に三の丸跡がある。林の中だが、琵琶湖方面の展望がある。
下りは往路を戻った。宇佐山の登り口まで戻り、次の長等山の登り口である早尾神社までどう行こうかと考えた。ヤマレコに記された「足跡」を見ると、宇佐山の南側を流れる柳川に沿って国道161号線を西へくぐり、少し先で東へくぐり直して皇子が丘公園に入り、公園の西にある早尾神社へ向かうのがメインのルートのように思えた。
そのルート、実際はなかなかややこしい。結局、国道を西に東にとくぐるところまでは何とかなったが、後は適当に歩いた。車優先社会の日本、歩行者にも気を配ってほしいものだと思いながら、皇子が丘公園から西に伸びる長い石段を上り、国道の上を橋で渡り(宇佐から数えて3回も国道をくぐったり渡ったりしたことになる)、早尾神社の境内に入った。
早尾神社は三井寺北院の守り神の一つだったとか。道理で立派である。
神社を拝んだ後、神社の南側、少し低い位置にある山上不動堂に入った。事前に調べていなかったが、不動堂から長等山に登れると考えたからである。
宇佐山の登り口から山頂まで25分、下りは20分だった。
写真、上は宇佐山三の丸跡からの琵琶湖、下は早尾神社参道の石段である。
2021/02/08