川北英隆のブログ

長等山から大文字山へと歩く

早尾神社から山上不動尊へと石段を下りる。拝んだ後、打たせの滝のある広場に出る。その先を山側に進むと、右に登山道がある。登り口は単に山裾が傷んだだけのように見えるが、少し上にロープもあり、道が続いている。
実は早瀬神社側からも千石岩経由で登れるようだったが、千石岩が岩登りの練習場になっているうえ、その先のゴルフ場(皇子山カントリークラブ)とも少々長く付き合わないといけない。ヒトが多そうなので、それを避ける意味もあり、山上不動尊からの登山道を選んだ。
道は整備され、広葉樹と植林が混合した中を登っていく。急坂や落石を巻く箇所もある。標高300メートルを越えた地点で展望がある。比叡山と千石岩がよく見えた。
その少し先から右手にゴルフ場を見つつ歩くになる。コースとゴルファーがよく見える。下手くそなのがいてボールを打ち込まれないのか。心配になるくらい近い。
ゴルフ場の縁の尾根を歩き始めてすぐに三角点に出る。点名は「別所」、標高370.1メートルである。三角点からゴルフ場が見えないのは幸いだった。この三角点のピーク、グーグルマップでは長等山三角点となっている。
三角点からもう少し歩き、ゴルフ場から離れ、植林の中の登りとなる。上りが緩やかになると分岐である。長等山経由で三井寺に下る道と、如意ヶ岳経由で大文字山までの縦走路が分かれる。
まずは長等山の山頂を訪れることにした。分岐を左(東)に折れ、大きく下る。分岐地点の標高が390メートル、長等山は354メートル、その長等山の手前に峠がある。峠から高度差10メートルほどで長等山の山頂に達する。三井寺から見ると長等山は立派な裏山なのだろうが(だから山名がある)、分岐からだと単なる小さなコブである。
峠からは三井寺への下り道がある。山頂の周囲には「三井寺の境内、立入り禁止」という主旨の表示があり、ネットが張られている。山頂から近道をして(拝観料をごまかすためかも)一気に三井寺まで下った輩が何人もいたのだろうか。
山頂には2組(4人)いた。山頂から琵琶湖の展望が少しある。それを写真に収めた後、風上を確かめて座り、軽く昼食にした。
一息ついた後、分岐まで戻り、如意ヶ岳方面に縦走した。ハイキングコースであり、道標もほぼ完備している。408メートルの標高点のピークを過ぎ、峠へ下る。その先は如意ヶ岳へ続く尾根の南側、アップダウンの少ない道を歩く。先の台風(といっても応仁の乱の台風ではなく、2018年9月の台風)による倒木が多い。登山道に被さった倒木だけは通れるように処理されているものの、周辺は酷いままだった。間伐をサボっていたこともあり、植林の生育が悪く、根も浅かったのだろう。
送電線が近くなると、道標があり、登山道は右(北)に折れ、斜面を登れとある。斜面の上部は伐採され、琵琶湖と山科の展望が開ける。近江と山城の国境を眺めているわけだ(2/5の写真)。斜面を上り切ると車道に出る。如意ヶ岳にある国土交通省の施設用である。
車道を西に歩き、施設の前に出る。如意ヶ岳の山頂である。施設内には進入禁止である。以前来たときよりも進入禁止の範囲が広がっているように思えた。
今回は施設の北側を巻いた。柵沿いに明瞭な踏み跡がある。巻き終えると後は広い道を大文字山まで縦走するだけである。約5ヶ月ぶりに大文字山の山頂を訪れ、蹴上まで下った。
山上不動尊から長等山まで40分、長等山から如意ヶ岳まで40分、如意ヶ岳から大文字山まで30分だった。
写真、上は長等山山頂からの琵琶湖方面、下は如意ヶ岳山頂である。如意ヶ岳の施設、海外なら警護されていて、写真を撮ろうものなら射殺ものかもしれない。
20210208長等山山頂.jpg

20210208如意ヶ岳山頂.jpg

2021/02/08


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