川北英隆のブログ

企業を買う株式投資の増補版

『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』の増補版が店頭に並んだ。2013年、アベノミクスによって株価の反騰が始まった初期に、『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』を出版した。この本、意外なことに静かに売れ続け、出版社から改定をとの連絡がきた。
この変な、株式市場を多少知っていないと意味不明な本の題名だが、簡単に言えば、株式市場全体を見渡すと、「買っていい企業」と「買ってはいけない企業」があるとの意味である。だから、「上場してるのなら、どの企業でもそれなりに投資収益をもたらしてくれる」なんて安易に考えたり、信じたりしてはいけない。そういう意味でもある。
この改定、どうしようかと考えた。というのも8年近く前、僕を入れて10名が書き、かつ座談会をしている。それらを改定するのは難しい。一方、当時に考え、書いた内容が陳腐化しているわけでない。むしろ、7年以上の年月が10名の先見性を実証してくれた。当時の観察と分析の方向に沿い、市場の株価が変動し(上昇し)、買って良かった企業と、買わなくて良かった企業が分かれていった。
ということで改定作業、増補版ということで落ち着いた。
10人の執筆と座談会の部分は基本的にそのままである。とはいえ、7年以上もの長期間、理論書でない出版物の内容をそのままにはできない。そこで、僕がその後の7年間の市場の分析結果を書き加えた。7年間の研究と分析の積み重ねの成果でもある。
自分で言うのもどうかと思うものの、高々2、3千円の出費で株式投資に成功するのなら、安いものではないか。もちろん、将来を約束するものではないが、株式投資に対するヒントがたくさん詰まっている。
以上、コマーシャルでした。
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2021/02/09


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