大阪モノレールで彩都西駅に向かう。1970年の万博を機に開業した路線である。万博記念公園に太陽の塔が残され、当時の(僕が大学生だった頃の)賑わいが思い出された。とはいえ、万博に一度は行こうと思ったものの、あまりの混雑に恐れをなして引き返したのだが。
彩都西駅で降り、少し時計回りに回り込む感じで「彩都やまぶき」という団地の東の外れ(ちょうど駅の北)に出て、そこから鉢伏山に向かう。畑の中の道で、途中から鉢伏自然歩道の表示が出てくる。適当に広くて整備されている道を選んで歩き、粟生岩阪という村の西側から山に向かう。ここまで、ヤマレコの足跡を参考にした。
岩阪から少し上がると神社がある「稲荷神社」の扁額が鳥居にある。村の上部は、かつては田んぼだったようだが、今は荒れ地として放置されている。高齢化の影響か、それとも宅地開発で周囲の田畑が高く売れたためか。
池の縁を通り、山道になる。道が西を向き、そのすぐ先に鉢伏山への直登コースがある。急な斜面を少しだけ登ると山頂の南側だった。
頂上は雑木林で落ち着いている。皇室の登山記念碑があった。確か昭和6年とあったような。何を目的で来たのか、あまり理解できない。
頂上から北側に下りたかったのだが、通常のルートだと一旦南西尾根を下り、途中から山頂の下を西から北に回ることになる。少し遠回りである。
そこで頂上付近を少し探ると、北に下る道があった。「しめた」というので、その道を下ってみたが、途中で道は東を向き、北尾根から外れ始めた。北に向かってほしかったのに。
その日の最初の山から藪こぎをする気もしなかった。頂上に戻り、通常ルートの南西尾根を下った。標高200メートル付近から頂上の下を巻き、北側の村(佐保)に向かう。村の西側で耕作地に出た。新名神高速の下をくぐり、県道に出る。地図を見ながら進むと簡単に高速をくぐれた。
写真、上は鉢伏山の山頂と、そこに立つ記念碑である。下は佐保村付近からの鉢伏山である。高速付近から上りになり、山頂(299メートル)と差がなくなっている。
2021/02/11